【プロも用いる指標】VWAPとは何か?計算式、使い方を解説!

知っておくと便利な株用語

今回はVWAPについて解説します。プロも用いる重要な指標の1つとなっているので、是非その意味、使い方、確認の方法などを押さえていってもらえればと思います。

VWAPとは何か?

VWAPブイワップとは出来高を考慮したその日の加重平均のことです。

もっと簡単にいうと、その日売買された株価の平均値がVWAPです

例えばテストの平均点はテストの点数を全て足して点数の合計を求め、それを合計人数で割って求めますが、

これと同じものを株価で求めたのがVWAPなんです。

VWAPの計算式

VWAP=累計売買代金÷累計出来高 で求めることができます。

累計売買代金とは株の売買にかかった金額の合計のことです。

累計出来高とは取引された株数の合計のことです。

例えば、その日に10万円で100株×10回、11万円で100株×5回、合計15回の売買があったと仮定すると、

累計売買代金=10万円×10回+11万円×5回=155万円

累計出来高=100株×10回+100株×5回=1500株、となるので、

VWAP=155万円÷1500株=1033.33…円となります。

VWAPの使い方

その日の損益を見る

VWAPを見ることでその日の投資家の損益を見ることができます。

例えば今日の終値が900円、VWAPが1000円につけていたとしましょう。

VWAPはその日売買された株価の平均値ですから、今日の投資家たちは平均して1000円で株を買ったということになります。

そして今日の終値は900円ですから、投資家全体でみると100円の損をしているということが分かります。

一見何の役に立つのか分からない方も多いかもしれませんが、例えば、出来高が多い日にVWAPが終値よりも低ければ、それだけ多くの投資家が含み損を抱えているということで、次の日以降株価が上がりにくくなる可能性が高くなります。

VWAPで支持線、抵抗線を見つける

VWAPは出来高を考慮して求められるので、VWAPの値というのは出来高が大きい価格帯に近くなります。

一般に株では出来高が大きい価格帯は支持線、抵抗線として機能しやすいので、VWAPの値というのも支持線、抵抗線として見ることができます。

また、出来高は始めと終わりに大きくなる傾向があるので、始値・終値がブイワップになりやすいということは押さえておくと便利です。

機関投資家の考えを読む

最初にもお伝えしたようにブイワップは機関投資家も見るような重要な指標です。ブイワップをみて機関投資家がどのような情報を得るのかということが分かれば、機関投資家が今後どのような行動をとってくるか分かりやすくなります。

例えば、機関投資家は『個人投資家を損させる』という考えを持っているので、ブイワップをみて多くの個人投資家が含み損を抱えていると判断すれば、空売りで含み損を大きくさせて損切りをさせようと考える可能性が高いという風に判断ができます。

もちろん絶対にそうなるとは限りませんが、機関投資家と同じ立場に立ってブイワップを見ることで機関投資家や大口投資家の動きを予測できるというのはかなりの強みになると思います。

VWAPはどこで見れる?

VWAPをチャートに表示させる方法

VWAPはチャートにインジケーター(指標)として設定することで見ることができます。

以前ご紹介したトレーディングビューであれば、上の画像のように設定してVWAPを表示させることができます。

また、各証券会社の提供するチャートでも表示させることができます。

ただし、証券会社によってはチャートの機能が低くてVWAPが見れないところもあるので、無難にSBI証券か楽天証券のチャートを使って確認することをおすすめします。

特に楽天証券はスマホでもVWAPやMACDなどを確認することができるのでおすすめです。

  • SBI証券の口座開設の解説はこちら
  • 楽天証券の口座開設の解説はこちら

チャートなどのツールは証券会社に登録をすることで無料で使うことができるので、有料のものを購入する必要はありません。

まとめ:VWAPを見て誰が得しているのかをみよう!

  1. VWAPブイワップとは出来高を考慮したその日の加重平均のこと
  2. VWAP=累計売買代金÷累計株価
  3. 始値がVWAPになりやすい
  4. 損益を見たり、支持線、抵抗線として見ることができる
  5. 機関投資家の考えを読む材料になる

VWAPについて理解が深まったのではないでしょうか?

VWAPは多くのことがわかるかなり重要な指標です。他の指標と合わせて判断材料にしてリスク回避、勝率のアップに役立てましょう。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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