ふるい落としとは何か?ふるい落としの利用法とは?まとめて解説

使えるテクニック

今回はふるい落としと呼ばれる投資家が絶対に知っておくべき現象について解説します。ふるい落としとその発生のメカニズムは株の本質とも言えるべき部分なので是非この機会に押さえてみてください。

ふるい落としとは何か?

ふるい落としとは機関投資家や大口が個人に損切りをさせるために意図的に株価を下げることです。

ふるい落としで個人投資家が損切りをすると株が売られるので株価が更に下落します。

下落をした後は機関投資家や大口の投資家の買いが入ったり、信用買残による売り圧力が減ったりするので株価は上昇する場合が多いです。

ふるい落としの利用法

ふるい落としによって株が売られるのは需給のバランスの崩壊によるものなので、株価は業績に対して必要以上に下がってしまっている場合が多いです。

そのため、ふるい落としを利用すれば割安に株を買うことができるのでふるい落としを見極められた方は積極的に買いを狙っていくといいのではないかと思います。

割安な状態で株を買う投資法としてバリュー株投資が挙げられますが、年単位の長期保有を前提にするバリュー株投資と異なり、ふるい落としの場合は短期間で株価が回復しやすいのが特徴です。

ふるい落としを利用する実例

ふるい落としが起きた実際のチャート

こちらはチェンジ(3962)ですがふるい落としにあってその後株価が少し回復、そして現在は1万円を抵抗線としたもみ合い相場となっています。

一見株価は回復していないように見えますが、実はこの程度の回復でも利益は最大25%程度とることが可能です。もちろん、最大の利益をとることはほぼ不可能ですが、打診買いとナンピンを利用すればある10%程度の利益は堅かったのではないかと思います。

更に、受給のバランスの崩壊に伴う暴落なので、だらだらと下落が続くということもなく非常にリスクの低い投資と言えるのではないかと思います。

ただ、ふるい落とし前にあまりに上がりすぎていたり、個人投資家が値頃買いをしたりするととダラダラと下がってしまう場合もあるということは押さえておいてください。

ふるい落としの見抜き方

ふるい落としを見極めるためには最低でも以下の3つを見ると良いと思います。

  1. 機関の空売り情報
  2. 信用買残、信用売残

機関投資家の空売り情報から見抜く

機関の空売り情報

機関の空売り情報』は一番分かりやすい情報源の1つだと思います。機関の空売り情報は、『企業名+空売り情報』で検索をかけると簡単に確認することができます。

上の空売り情報は先ほども紹介したチェンジ(3962)の機関の空売り情報です。

上の表の見方を簡単に説明すると、右から2番目の増減量がプラスなら空売りをしたということで、マイナスになっていれば空売り後の買い戻しを行ったということです。

9月23日から9月29日にかけての増減量を見てみると、トータルで約20万株のプラスとなっていてかなりの空売りが行われたことが分かります。

上の画像はチェンジ(3962)のチャートですが9月28日に大陰線、つまり暴落しています。これは機関の空売りが+4万株入った日とちょうど一致します。

チェンジの場合株価が暴落するような悪材料はなく、業績も好調だったのでこの暴落は明らかに機関によるふるい落としであるということが分かります。

板の機関投資家の動きから見抜く

日中の板を見ることで機関投資家の存在を確認することができます。そして機関がいるということは業績に関係のない暴落がふるい落としである可能性が必然的に高くなります。

板でも特に『見せ板』と呼ばれるものが機関を見極める上でかなり重要になってきます。

見せ板とは簡単にいうと売買する気が無いのにわざと注文を出すことで、見せ板をすることで需給のバランスをある程度意図的に操作することが可能になります。

1万株を超えるような注文が一定時間経って消えた場合、機関または大口の見せ板である可能性があります。

信用買残・売残から見抜く

信用買残・売残もふるい落としを見極めるのに役立ちます。ふるい落としは高値掴みをした個人投資家を損切りさせるために行われるので、信用買残がかなり溜まっている場合に起きやすいです。

そしてふるい落としが起きた後は個人が損切りをするので信用買残が減ることが多いです。

ですからふるい落としを見極めるために、個人の信用買残が溜まっているか、暴落後に信用買残が減っているかなどを確かめるのもかなり有効だと思います。

ふるい落としを利用する際の注意点

ふるい落としを利用する際には以下のことに注意するようにしましょう。

  1. 本当にふるい落としかどうか
  2. 全額投入しない
  3. 機関投資家による買いが入っているか
  4. ふるい落としの第2波に備える

本当にふるい落としかどうか確かめる

1つ目の注意点が本当にふるい落としかどうかを確かめるということです。

ふるい落としの場合はその後株価が上がっていく可能性が高いですが、ただの下落、暴落の場合は株価は下がり続けます。悪材料によって株価が下落していないかということは絶対に確認するようにしましょう。

悪材料としては、決算や貿易摩擦など色々なことが考えられるので日頃からいろいろな情報を得られるように努力しておくことが大切です。

全額投入しない

2つ目の注意点が全額投入しないということです。

ふるい落としを見極められるようになるとかなり自信がついてくるようになると思いますが、投資にリスクは付き物です。資金がなくなってやむなく株を辞めざるを得ないということがないように全額投資は避けて、分散投資と打診買いを心がけるようにしましょう。

また、ナンピン余力を残すという意味でも打診買いから入ることは非常に有効だと思います。

機関の買いが入っているか確認する

3つ目の注意点が機関のかいが入っているかということです。

ふるい落とし後は一般的に株価が上昇していきますが、機関投資家が空売りをしてすぐに買い戻しを行っていなくなってしまった場合、株価は上がりにくいです。

これを見極めるのは難しいと思いますが、打診買いから始めるなどしてリスクを回避することは十分にできるので対策をしましょう。

ふるい落としの第二波に備える

4つ目の注意点はふるい落としの第2波に備えるということです。

ふるい落としと聞くと大抵の方が1回ガツンと下がるイメージを持たれているかと思いますが、ふるい落としは第2波が来ることがあります。これは1回目のふるい落としで個人投資家が損切りを行わなかったり、個人投資家による値頃買いが入った場合です。

こういった場合に個人投資家に確実に損切りさせるためにもう1度空売りを入れるんですね。

ふるい落としの後に個人による買いが多くなっていると感じたり、信用買残があまり減っていない場合などは注意が必要です。

個人による値頃買いが入っていないこと、信用買残が減っていることを確認してから買うことが大切です。

まとめ:ふるい落としを見抜いて利用しよう!

  1. ふるい落としとは意図的に株価を下げること
  2. ふるい落とし後は株価が上がりやすい
  3. ふるい落としを利用した投資が有効

ふるい落としを利用した投資手法について理解が深まったのではないでしょうか?ふるい落とし後は株価が下落しているわけなので買うのにかなり勇気が要ります。この時に買うのに臆するのではなく、機関投資家目線に立って客観的な投資をすることが大切だと思います。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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