株を始めるにあたっては証券会社で口座を開設する必要がありますが、この証券会社の選び方を知らないとどの証券会社が優れているのかということが分からないと思います。
そこで、今回は証券会社の選び方についてまとめて解説します。
証券会社を選ぶポイントとは何か?
証券会社を選ぶ際に見るべきポイントは大きく分けて、分析ツール、発注ツール、手数料の3つが挙げられます。
これら3つのポイントをおさえて証券会社を2つ以上選択することが大切です。そしてこのとき弱みを補完できる組み合わせで選択する様にしましょう。
ポイント1:分析ツールで選ぶ

1つ目に分析ツールです。分析ツールというのは上の画像の様なもので、分析ツールを使うことで、条件にあった株を探したり、チャートを見たりすることができます。
分析ツールが充実していないと投資の精度が格段に落ちます。例えば条件にあった株を探す際も、設定できる条件にかなりの差があり、自力で調べていくしかありません。そういったところで時間を使ってしまうと、銘柄検討などにかける時間が減ってしまったり、そもそも分析ができないということになったりしてしまいます。
松井証券、日興SMBC、ライブスターなどはヒートマップが見れるという強みがあるなど、各証券会社によって分析ツールの強みも違いますが
分析ツールが強いのは楽天証券です。楽天証券は分析ツールにおいては圧倒的に優れているので、分析ツールに関しては楽天証券の口座を開設することをおすすめします。
ポイント2:発注ツールで選ぶ
発注ツールとは、株を発注するときのシステムのことです。
例えば発注をするときに、5回も確認ボタンが出てきたらかなりのタイムロスになって売買したいタイミングを逃してしまう可能性があるので、損してしまう可能性が高くなりますよね。
ですからどれだけ素早く発注ができる発注ツールなのかということは重要になってきます。
また、発注をする際に合わせて他の画面も見れるかどうかも大切です。株はタイミングが重要ですが、証券会社によっては発注をする際に板が見れないという証券会社もあります。
板が見れないということはタイミングを図ることができないということですからかなり不便です。
発注ツールは今後株をやっていく上でとても重要なポイントなので、発注ツールが使いやすいかということを見るようにしましょう。
ポイント3:手数料で選ぶ
3つ目に手数料です。各証券会社によって手数料が異なります。また、現物取引での手数料が安い、信用取引での手数料が安いといった強みを持っている証券会社もあります。
現物取引・信用取引のどちらかだけしかしないという方はそれだけでメリットが大きいですから手数料を見て証券会社を判断するのもありだと思います。
ただし、口座を1つだけしか作りたくないという場合は分析ツール、発注ツールと比べると手数料は優先度を下げてもいいと思います。
分析ツールは証券会社の口座を解説しなければ利用できないものばかりで、それと同等のサービスを利用しようとするとお金がかかってしまうケースも少なくありません。
また、発注ツールに至っては証券会社を変える以外にどうすることもできません。
それくらい分析ツールと発注ツールは重要だと思います。
それでも、『手数料が高いのは嫌だ』と思う方もいるかもしれませんが、手数料で利益が大きく減ってしまう様な投資はやり方が間違っている場合が多いです。
そして投資の精度を上げるためには分析ツールと発注ツールが欠かせません。
手数料に目がくらんでしまわない様に注意しましょう。
(はじめにお伝えした様にこれも2つ以上の口座を作ることで解決することができます。)
ポイント4:その他のメリットで選ぶ
分析ツール、発注ツール、手数料についてお伝えしましたが、他にも証券会社ごとに強みがあります。
IPOの取り扱い数が多いか
各証券会社でIPOの取り扱い数が大きく異なります。IPOで稼ぎたいという方は証券会社を選ぶ際にIPOの取り扱い数が多い証券会社を選ぶといいと思います。ただ、最初にお伝えした様にIPOをするのであれば複数の口座を作って当選確率を上げるのが常識なので、とりあえずたくさん口座を作ってしまうというのも手かなと思います。
ポイント還元があるか
証券会社によっては手数料の一部をポイントとして還元するところもあります。例えばSBI証券ではTポイント、楽天証券では楽天ポイントとして手数料を1部還元してくれます。
もちろん分析ツール、発注ツール、手数料には優先度で劣りますが、それらをクリアした上であれば判断の基準にしてもいいと思います。
証券会社は1社だけ選んだ方がいいのか?

証券会社は1つしか選んではいけないというわけではありません。なぜか一社に絞らないといけないと思ってしまいがちですが、2つ以上の証券会社で口座を開設しても特にデメリットはありません。
むしろ最近では証券会社を2社以上選んで使い分けを行うのが当たり前で、多くの投資家が楽天証券とSBI証券を使い分けるなどしています。
証券会社を2つ以上選んで口座を開設することには以下のような大きなメリットがあります。
各証券会社の強みを活かせる
証券会社によって強みが異なるので、1つの証券会社で口座を開設しようとするとどうしても、特定の部分に弱くなってしまうケースが多いです。
複数の証券会社で口座を開設することでそれぞれの証券会社の強みを活かし、弱点を補完することができます。
口座の複数持ちでIPOに強くなる
IPOとは新規上場株のことで新しく株が上場するときに株を買う権利のことです。しかし、このIPOは抽選で買う権利が得られるので、絶対に買えるわけではないんですね。
しかし、複数の証券会社で口座を複数作っておくことで申込数を増やすことができるのでその分当選確率を上げることができます。
IPO投資をされる方にとっては複数の口座を作ることはもはや必須ともいえるので押さえておくと便利かと思います。
また、IPO投資について知らない方は以前解説していますので参考にしてみてください。初心者にもおすすめの
初心者におすすめの証券会社はどこ?
なかなか決まらないという方はとりあえず楽天証券とSBI証券で口座を開設することがおすすめです。この2つの証券会社を組み合わせて利用すればかなりバランスの取れた投資をすることが出来ます。
また、使っている中で不便に感じることがあれば他の証券会社でも口座を開設して弱点を補っていくとさらに快適に投資ができるので参考にしてみてください。
ちなみに小額で株を始めたいという方には楽天証券とSBIネオモバイル証券がおすすめです。
証券会社の口座開設の仕方は?
証券会社が決まったら次に証券会社で実際に口座を開設しましょう。
ネット証券であれば、インターネットで開設の手続きができるので非常に便利です。対面証券がいいという方も楽天証券のツールは確実に必要になると思いますので、この機会に口座を開設しておくといいかと思います。
口座開設から株を買うまでの流れについては以下の記事で詳しく解説していますので口座開設の方法に自信のない方は参考にしてみてください。
まとめ:証券会社を活用して有利に取引をしよう!
- 証券会社によって強みが違う
- 2社以上選んでもメリットしかない
- 証券会社選びは分析ツール、発注ツール、手数料が重要
- 他にも証券会社ごとに特徴がある
証券会社の選び方と、証券会社を2つ以上選ぶことの大切さが理解できたのではないでしょうか?
証券会社を1つに絞ることはそれだけ不利な状況で投資をするということなので、特に理由がない場合は2つ以上の証券会社を選択することをおすすめします。
記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。