今回は銘柄スクリーニングで株を探す方法を解説します。株をするなら絶対に使い方を知っておいた方がいいのでこの機会に押さえてもらえればと思います。
銘柄スクリーニングで株を探すメリット
株を買うと言っても、どの株を買うのかというのがわからないという方が多いと思います。既に自分の知っている株ばかりを買っていては、知らなかったが故に買い損ねたということになってしまい非常にもったいないです。
かといって全ての銘柄について調べていては当然ですが時間が足りなくなってしまいます。
そういったときに役立つのが銘柄スクリーナーです。楽天証券のスーパースクリーナーなどの口座開設が必要な超高性能のスクリーナーから、ウェブサイトで無料で提供されているスクリーナーまで色々なスクリーナーが存在します。
今回はこちらの誰でも無料で使えるスクリーナーを使って実際に株を探してみましょう。
画像を載せて一通り説明を加えていくので記事を読んで使い方を理解してから実践していただければと思います。
銘柄スクリーニングの使い方
まずは今回利用していくスクリーナーの使い方について軽く説明します。

先ほどのリンクを踏むと、このような条件設定の画面に移ると思います。これらの項目に条件を設定していくわけですが、市場と業種以外の項目は条件を設定しようとしても文字を打ち込むことができません。

各条件を設定するためには初めに左右のボックスをタップしてチェックを入れる必要があります。そうすると条件を指定することができるようになります。条件を指定したら実行というボタンが用意されているのでそこを押してスクリーニングを実行しましょう。
各条件を設定する
スクリーナーの使い方については理解ができたと思います。では次にどの条件を使えばいいのかについて触れていきます。
スクリーナーを初めて見るような方は条件が多すぎてどれを使えばいいかわからないという方もいると思いますが、安心してください。
4項目を設定しただけで銘柄が1つに絞れます。ですからこれらの項目を全て埋めるとかえって高確率で検索にヒットしません。


ですから最低限、以下の8つの項目を使えれば、十分絞り込みができるようになります。
- 市場
- 業種
- 出来高
- トレンド(25日・100日)
- 信用倍率
- 時価総額
- PER
- 売上高成長率
- 配当利回り
市場を設定する
東証1部・東証2部、ジャスダック、マザーズの中から選択をします。安定した大企業、中堅企業を探したいときは東証1部・東証2部を、安定していないがその分成長性を秘めた中小企業を探したいときはマザーズ・ジャスダックを指定してみるといいと思います。
他のところは無視で構いません。
業種を設定する
34の業種から業種を選択します。自分が知識がある業種を選択しましょう。自分が知っている業種の株に投資することで将来性をしっかりと検討したり、企業の価値を深く理解することができるので、投資の精度を格段に上げることができます。逆に自分の詳しくない業種については勉強をして十分な知識を得るまでは手を出さないようにしましょう。
出来高を設定する
出来高を数字で指定します。出来高というのはどれだけ株が売買されているかを表す数値です。会社の規模にもよりますが1日100万株以上の出来高がある場合は売買が盛んという風に考えていいと思います。
トレンドを設定する
上昇トレンドか下降トレンドかを設定します。トレンドというのは株価がどのような流れにあるかを表すもので、株価が上昇していれば上昇トレンド、逆に下落していれば下降トレンドということになります。
個人的には下降トレンドではなく、上昇トレンドをおすすめします。下降トレンドは逆張りという投資手法になりますが、少し難易度が高いです。
信用倍率を設定する
信用倍率が何倍かを設置します。信用倍率が1以上だと株価が下がりやすく、1未満であれば株価が上がりやすくなります。とはいえ絶対ではなく、それ以上に買いたい、売りたいという人が多い場合にはあまり当てにならないことが多いです。
ただあまりにも信用倍率が高いと株価が上がりにくくなる、または下落する可能性が高いので1未満であるに越したことはないです。
ただし基本的に魅力的な銘柄は2倍、3倍であることが多いので、気にし過ぎもよくありません。
時価総額を設定する
時価総額がいくらかを設定します。時価総額は企業の価値のことでこれが大きければ大きいほど大企業ということになります。一般に100億円以下が小企業、大企業に関してはピンキリといった感じです。成長株を見つける際に100億円以下で設定して利用するのが主流だと思います。
PERを設定する
PERを設定します。割安な株を探したいときに15以下で設定するといいと思います。ただ、PERが15以下だからといって絶対に割安というわけではないのであまり過信しすぎないように注意しましょう。
売上高成長率を設定する
売上高成長率を設置します。売上高成長率は事業や市場がどれだけ拡大しているかということを意味しています。これが大きいほどその企業の将来的な成長を見込むことができますが、中には売上高成長率は伸びていても大赤字という企業も存在するので赤字なのかどうかはしっかりと確認するようにしましょう。
売上高成長率は高ければ高いほどいいです。具体的には最初に30%以上で絞り込みをかけて、該当がなければ10%以上に設定してみるといいと思います。主に成長株投資に用いられる指標ですので、大企業は検索にかからない場合が多いです。
配当利回りを設定する
配当利回りを設定します。4%以上は高いと考えていいと思います。高配当株を探す際に役立ちます。また、逆に配当を出さずに、今後の成長のために事業への投資をしている企業を探す際にも0%で検索をかけるのも一つ手だと思います。
お疲れ様でした。これで条件についての軽い解説は終わりです。
銘柄スクリーニングのサイトにはこちらから飛べますので早速試してみましょう。
手順2:条件を設定したら絞り込みを行う
条件を設定したらいよいよスクリーニングを行います。
スクリーニングをして株を絞り込んでからも注意が必要です。とんでもない赤字を抱えていたり、何かしらの悪材料を抱えている場合も少なくありません。有価証券報告書を読むなどして、簡単な分析をすることが重要です。『企業名+有価証券報告書』で簡単に読むことができるのでまだ読んだことがない方もぜひ読んでみてください。
数字はあまり分からなくても、事業の方針など意外と面白いことが書かれている場合もあります。
スクリーニングをしてからが本番というような意識を持つことが重要です。
まとめ:スクリーニングを使って効率よく銘柄を探そう!
銘柄スクリーニングがどのようなものなのか理解ができたのではないでしょうか?株は思っているよりもツールが重要です。敷居の低いものだけでなく、証券会社専用のツールなども積極的に利用して有利に投資をしていくことが重要です。
記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。