塩漬けの意味とは何か?株初心者が『塩漬け』を回避するためにはどうすべきか?まとめて解説

知っておくと便利な株用語

株でなかなか利益が出せないという方、株初心者の方がやってしまいがちな失敗が『塩漬け』です。

今回はこの『塩漬け』とは何か?ということと、塩漬けを回避するための対処法について解説します。

『塩漬け』の意味とは何か?

塩漬しおづけけとは、含み損が膨らんでしまった株を放置することです。

初心者の方にありがちな行為で、一般的に、含み損がなくなるか利益が出ることを期待して塩漬けにする場合が多いです。

長期投資と塩漬けを混同してしまいがちですが、長期投資と塩漬けは全く異なるものです。というのも長期投資は安くで買って、長期保有をするのでリスクが低いですが、塩漬けは大抵高くで買って長期保有するので逆に株価が下がってしまうリスクが高いですね。

塩漬けはやってはいけない

残念ですが塩漬けは基本的にやってはいけません。

ただし、塩漬けにした銘柄が中長期的に上昇の見込みがある銘柄であった場合や高配当である場合はその限りではありません。

塩漬けが長期投資のように大きい利益を出すことも少なくなく、また配当によって利益が得られる場合もあるのですぐに塩漬けは損切りしてしまおうというのも間違いなんですね。

ただ勘違いして欲しくないのは、塩漬けに関して一番大切なことは保有を続けるか、損切りをするかということではなく、『いかに塩漬けにしてしまう前に対処をするか』ということなのでそこを意識するようにしましょう。

塩漬けをやってはいけない理由

塩漬けが良くないことは理解されている方が多いと思いますが、一応塩漬けが良くない理由を整理するために塩漬けのデメリットについても見ていきましょう。塩漬けが良くない理由は以下の2つです。

  1. 資金効率が落ちる
  2. 癖になる

塩漬けで資金効率が落ちる

まず第一に塩漬けをすると資金効率が落ちてしまいます。そもそも多くの方は資金の運用をするために株を始めたと思います。この1番の目的に反している行為が塩漬けです。

もちろん損切りをして損が確定してしまうのは心苦しいことですが、逆に早めに損切りを行うことで次の投資を行うことができるというメリットもあるわけなんですね。

塩漬けにして資金を腐らせておくよりも、多少の損を受け入れてどんどん運用していくことの方が中長期的に見た場合に資産が増えていく可能性が高いと思います。

塩漬けが癖になる

塩漬けが癖になる

2つ目の理由が癖になるということです。株をする上で、やはり大事なのがルールを守ることです。

ここでいうルールというのは、例えば『資金の全額を一つの銘柄に突っ込まない』とか、『信用買残・売残を確認してから株を買う』といった株でリスクを回避したり、勝率を上げていくために守るべきことです。

塩漬けもリスクを回避したり、勝率を上げていくためにしてはいけない行為の一つですが、日常生活でも良くあるように一度やってしまったことというのは何度も繰り返してしまいがちです。

これと同じで一度塩漬けをしてしまうとまた同じように他の銘柄も塩漬けにしてしまいやすくなります。

先ほどもお伝えしたように塩漬けは資金効率を落としてしまうので、株式投資をする意味が半減してしまいかねません。塩漬けにする癖がついてしまうと尚更です。

目先の損だけを見るのではなく、長期的な利益を考えて塩漬けはしないようにしましょう。

塩漬けを回避する方法とは?

塩漬けを回避する対処法

塩漬けは株価が下落した場合を想定しておくことで回避することができます。

初心者が塩漬けにしてしまう1番の原因は株価が上がる場合ばかりを想定してしまって、株価が下がった場合の対処法を考えることができていないからです。

株価が下がった時に損切りをするのか、それともナンピンをするのかをしっかりと考えておくことが大切です。

あらかじめこういった対応を考えておくことで損切りが早くできたり、ナンピンで切り抜けることができるので塩漬けという最悪の状況を防ぐことができます。

既に塩漬けになっている銘柄にはどう対処すべき?

ここまで塩漬けについてお伝えしましたが、既に塩漬けになっている銘柄を触るに触れないという方もいるかと思います。

どうしたらいいかということは一概にはいえませんが、売れるのであれば売ってしまうのがいいと思います。

売ってしまった方がいい1番の理由はやはり資金効率です。資産運用を目的とする株式投資で資金を腐らせておくことは一番もったいないと思います。

また、あなたが塩漬けにしている銘柄は、同様に塩漬けにしている個人投資家が一定数いる可能性が高いので、あなたとそういった方々がしこり玉となっている可能性が高く、株価が上がりにくい状態になっている場合があります。

そういった株は長期的に保有して株価が回復しようとしても、株価が上がりにくくなっています。株価は上がって欲しいけど、自分が損切りしないと株価が上がらない状態になっているわけです。そういった株で他の人が損切りをするのを待つというのも一つの戦略としてはありですが、長期戦になると思いますので、どちらがいいかはご自身で判断なさってください。

株価が下落することを想定しておく!そして株価が下がった時に塩漬けを回避するためにどういった対処法をとるかあらかじめ考えておく!この2つを意識するようにしましょう。

まとめ:塩漬けを未然に回避しよう!

  1. 塩漬しおづけけとは、含み損が膨らんでしまった株を放置すること
  2. 長期投資と塩漬けは違う
  3. 塩漬けは基本的にNG
  4. 塩漬けで資金効率が落ちる
  5. 株価が下落した後の対処法を考えておくことが大切

塩漬けと、そのデメリットについて理解が深まったのではないでしょうか?人間は損をすることをとても嫌う性質があるので塩漬けにしてしまうのは当然といえば当然です。しかし、株は勝負の世界なので本能に従ったような個人投資家らしい投資をしていては機関投資家の餌食になるのは必然です。

しっかりと理性的な判断ができているか、感情的な取引をしていないかということを意識して修正していくことが長期的に勝率を上げるために大切になってくると思います。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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