株を始められたばかりの方はいざ株を買おうと思ってもどの銘柄を買えばいいか分からないのではないかと思います。私自身最初はどの銘柄を買えばいいのか分からずとても不安だった覚えがあります。
そこで今回は株初心者におすすめの銘柄の探し方について解説します。
株初心者におすすめの銘柄とは?
個人的に株初心者には以下のような特徴を持った銘柄をおすすめしたいと思います。なぜこのような銘柄をおすすめするのか、そして次にそういった銘柄の探し方についてお伝えします。
- リスクが小さい
- 利益が見込める
- 動向が分かりやすい
リスクが小さい銘柄
まず1つ目にリスクが小さい銘柄をおすすめしたいと思います。基本的に物事は初心者のうちは簡単で、上達していくにつれ難しいものに挑戦するというのが主流です。
しかし、株はその逆で、初心者のうちが一番難しく、経験や知識を積んでいくことで徐々に簡単になっていきます。
ですから一番避けるべきなのは初心者のうちに資金が尽きて株を辞めざるを得ないという状況です。リスクが低い銘柄を買って利益が大きく出なかったとしても、初心者のうちは大きな損を出さずに生き残ることが重要なのでそれだけでも十分だと思います。
ですからリスクを負って利益を狙える銘柄よりも、リスクが低くてかつちょっとした利益が狙える銘柄を探して購入するのをおすすめします。
利益が見込める銘柄
2つ目に利益が見込めるということですね。勇気を出して株という世界に一歩を踏み出した方にはやはり利益を出す喜びを味わってもらいたいです。
もちろん、先ほどお伝えしたリスクが小さいというのが何よりも重要ですが、株は数千の銘柄がありますので、リスクが小さく、利益を見込める株も探せばしっかりと見つけることができます。
動向が分かりやすい銘柄
3つ目が動向が分かり易いということです。つまり株価がどうなるのか予想しやすいということですね。例えば、飲食店なんかだと、客が多いかどうかで大体企業の業績が良くなっているのか、それとも悪くなっているのかが一目で予想できますよね。業績が予想できれば今後株価がどうなるか圧倒的に予想がしやすくなります。
ですから株初心者の方には、株価の予想がしやすい銘柄をおすすめします。例外として自分が詳しい銘柄であれば、一般に予想が難しいと思われる銘柄であっても手を出してもいいかもしれません。
おすすめの銘柄の探し方
おすすめの銘柄の特徴については理解できたと思うので次に、実際にどのように銘柄を探していくのかをお伝えします。
銘柄を探すにあたって利用する指標はPER、PBR、出来高です。たくさんの指標がありますが基本的にはこの3つでOKです。そして東証1部と言われる市場から選びましょう。
そしてより楽に探すことができるようにスクリーニングを利用することをおすすめします。スクリーニングというのは銘柄を条件で検索するもので、これを用いることで数千の銘柄から10こ程度の銘柄にまで候補を絞っていくことが出来ます。
いちいち全ての銘柄を見ることはできないので今後株を続けていく上で必須のツールなので覚えておきましょう。今回はこちらのツールを利用します。使い方は以前紹介したので後ほどそちらを参考にしていただければと思います。
具体的な条件設定
具体的なスクリーニングの条件ですが、上の画像のように、
- 市場:東証1部
- 出来高100万以上
- PER15倍以下
- PBR1倍以下
で設定するのがおすすめです。もちろんこれらの数字はあくまで目安なので、慣れてくれば少しいじってもらったり、他の検索条件を加えてもらっても大丈夫です。
そしてこの条件で検索をかけた結果がこちらです。

2020年10月14日時点では合計で38個の銘柄が該当しました。東証1部は2000以上の銘柄があるので、そこから約40個程度まで絞り込めたと考えると上々だと思います。
基本的にはこの中から銘柄を選んでいただければと思いますが、注意事項もあるので併せて押さえておいてもらえればと思います。
絞り込みを行った後のポイント
今回ご紹介した方法を使うにあたって以下の3つのポイントを意識するようしましょう。
- 業種ごとのPER、PBRを確認する
- 企業に将来性があるか考える
- 明確な根拠を持つ
ポイント1:業種ごとのPRR、PBRを確認する

まず一つ目は業種ごとのPER、PBRを確認するということです。上の画像は先ほどの検索結果の一部ですが、下の方を見ると電力会社がいくつもあるのが分かると思います。検索をかけるとこのように同じような業種ばかりが表示されることがあり、これは業種のPERやPBRが同じような水準にある場合が多いからです。
そしてそういった業種の銘柄を選ぶのは避けた方がいいです。簡単に言えば、こういった銘柄は折角条件を設定して検索していても、初心者におすすめの銘柄とは言えない、つまり、リスクが低いわけでも利益が見込めるわけでもないからです。
詳しくは以下の記事で解説しているので、理由まで詰めたい方は参考にしてみてください。
ポイント2:企業に将来性があるか考える
2つ目に企業に将来性があるか考えるということです。先ほど検索して絞り込んだ銘柄は、お買い得な銘柄の集まりです。しかし、お買い得だからと言っても今後成長しなければ利益を得ることができません。
そして、先ほど表示された約40銘柄の中にはそういった成長があまり見込めない銘柄というのも一定数存在します。ですから絞り込んだ銘柄の中で更に、将来性が見込める銘柄とそうでない銘柄に分ける必要があります。
将来性を見込める銘柄の基準ですが、その企業の業種などから簡単に考えてもらえればと思います。例えば今はコロナの影響でアパレル関連の銘柄はかなり割安な状態になっていますが、アパレル関連は今後もなくなるということはあり得ないと思いますから、コロナが収束すればまた収益も改善するのではと考えられます。
こういった感じで今後中長期的に収益がどうなるのかというのを考えてもらえればと思います。中にはこういった将来の予測がしにくい銘柄もあると思いますので、そういった銘柄は基本的にスルーで構いません。
ポイント3:明確な根拠を持つ
最後に根拠を持つということです。最初にもお伝えしたように株は初心者のうちが一番難しく、初心者のうちは知識を増やしたり、経験を積んだりする期間であると言えます。しかし、初心者だからと言って自分なりの根拠を持たずに『なんとなく』『適当に』銘柄選びをしてしまうといつまで経っても知識は増えず、良質な経験も詰めません。
そうすると株を始めてから時間が経っても初心者と何も変わらないので、ずっとハードモードで勝負し続けないといけません。そしてそんな状態では簡単に資金が尽きてしまいます。
ですから脱初心者を目指すために、しっかりと知識を入れて、良質な経験を積むために自分なりの根拠を持って銘柄選びをすることが大切です。
長くなりましたが、今後の結果を大きく左右することなので是非押さえていただければと思います。
まとめ:銘柄選びをしっかりと行なってリスク管理をしよう!
- 株は初心者のうちが一番難しい
- 初心者は資金をなくさないことが目標
- リスクが低くかつ利益が狙える銘柄を選ぶ
- スクリーニングを活用すべき
- 良質な知識と経験を得るのが最大の利益
銘柄の探し方について理解が深まったのではないでしょうか?株を始められたばかりの方はとても不安だと思いますが、まずは資金をなくさずに生き残って、良質な知識と経験を蓄積することを目標にしていただければと思います。
記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。