PEGレシオとは何か?目安とメリット、使い方について分かりやすく解説

知っておくと便利な株用語

今回はPEGレシオという海外の投資家も重要視する指標についてお伝えしていきます。

PEGレシオとは何か?

PEGレシオというのは将来の成長も加味した上で株が割安か割高かを判断する指標のことです。

PEGレシオ=予想PER÷予想利益成長率 で計算することができます。

また、もはや慣れっこかもしれませんがPEGレシオもPrice Earnings Growth RATIOという英語の略語となっています。

Price=株価、Earnings=収益、Growth=成長、Ratio=倍率という意味で、日本語では株価収益成長倍率と言います。そのままですね。

ただ、意味が分かりづらいという方も多いと思います。

そういった方は直接意味を理解せずとも、PEGレシオは将来の成長を加味した上で株が割安か割高かを判断してくれるということを押さえておけば大丈夫です。

PEGレシオの目安

PEGレシオは一般に1倍以下であれば割安、2倍以上なら割高と言われています。

また、株価が割安かどうかを見極めるための指標としてPERよりもPEGレシオを重要視する投資家も多いほど、重要な指標であるということも押さえておきましょう。

PEGレシオのメリット

PEGレシオのメリットはやはり将来の成長を加味した上で割安か割高かを判断できることです。PEGレシオを用いることで割安かつ、成長性が高い株を探すことができるんですね。

PEGレシオのメリット

例えば現在PER10倍のA社とPER11倍のB社があったとします。PERを見ると、A社の方が小さいので、A社の方が割安ということになります。

ただし、これでは今後の成長を加味することができていません。そこでEPS成長率を利用して来年のPERを計算してみると、来年のPERはA社が9.1倍、B社が8.5倍となっており、逆転してB社の方が割安になっています。

これではPERを元にして割安、割高を判断しても1年後には割安か分からないということになってしまいます。

しかし、PEGレシオは将来の成長も加味して割安、割高を判断できます。実際に計算してみると、PEGレシオはA社が1倍、B社が0.37倍と圧倒的にB社の方が割安だということが分かります。実際に来年のPERはすでにB社の方が割安を示しており、PEGレシオの有用性が示されています。

繰り返しになりますが、PEGレシオのメリットは将来の成長も加味した上で株価が割安かどうかを判断できるということなんですね。

PEGレシオの注意点

PEGレシオの有用性についてお伝えしましたが、残念ながら万能な指標というのは存在しません。PEGレシオにも注意点というべきものがあります。

それはEPSが本当に成長するかは分からないということです。したがって、PEGレシオの数値自体も確実性のあるものではないということになります。

ですから、PEGレシオを用いるときも、その数値を鵜呑みにするのではなく、あくまで参考程度に留めておく必要があります。

PEGレシオの使い方

ではPEGレシオは実際にどう活用したらいいのでしょうか?PEGレシオは色々なところで使えますが、特に成長株探し、成長株投資で役に立つと思います。

成長株投資というのは簡単にいうと株価が数倍〜数十倍になる株を探して投資をすることです。そして成長株投資で投資の対象となる株というのは、すでにPERが15倍を超えている場合がほとんどです。そのため、PERでは割安、割高を判断することができません。

そこでPEGレシオを使うことで、将来の成長を加味した上で割安、割高の判断をすることができるようになるんです。ですから、成長株投資において、PEGレシオは最重要な指標と言っても過言ではないと思います。

成長株投資については軽くしか触れられませんでしたが、興味のある方は解説している記事があるのでそちらを参考にしてみてください。

まとめ:PEGレシオを使って企業の将来性をみよう!

  1. PEGレシオ将来の成長も加味した上で株が割安か割高かを判断する指標
  2. PEGレシオは一般に1倍以下であれば割安、2倍以上なら割高
  3. PEGレシオを用いることで割安かつ、成長性が高い株を探すことができる
  4. PEGレシオもあくまで参考程度に留める
  5. 成長株投資と相性がいい

PEGレシオについて理解が深まったのではないでしょうか?今までPERだけで割安を判断していた方もPEGレシオを用いて二重で確認をしてみるといいと思います。他にも株用語や指標について解説しているので興味のある方は参考にしてみてください。

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