【手数料無料は嘘!】単元未満株で本当にお得な証券会社をスプレッドに注意して解説

証券会社選び

初心者の方はリスクをなるべく取らないために少額から株を始めたい方が多いと思います。また、初心者でなくても単元株で購入すると100万円するような株を買うために単元未満株を利用する方もいるかと思います。

しかし証券会社を選ぼうにも『手数料無料』の証券会社ばかりで正直どの証券会社がいいかを見極めるのは一苦労だと思います。

今回はそういった方が本当に単元未満株をお得に買える証券会社を比較していきます。手数料だけでなく、スプレッドについても見ていくので安心して参考にしていただければと思います。

単元未満株(ミニ株)を買える証券会社は?

単元未満株を買える証券会社はワンタップバイ、SBIネオモバイル証券、ライン証券の3つの証券会社です。他にもマイナーな証券会社で1株から買えるところもあるかもしれませんが、今回は単元未満株を買えることで有名な3社を以下の2点で簡単に比較していきます。

  1. 買える銘柄の数
  2. 手数料・スプレッド

ちなみに単元未満株・端株・S株・ミニ株・いちかぶは全て同じ意味で、証券会社によって呼び方が違うだけです。

米国株が買えるワンタップバイ

ワンタップバイで買える銘柄は?

ワンタップバイで買える株には、日本株(日本の企業の株)と米国株(アメリカの企業の株)の大きく2種類あります。

ワンタップバイで買える日本株

ワンタップバイで買える日本株の単元未満株一覧

ワンタップバイでは日本株を126銘柄購入することが可能です。126銘柄の印象は人によって異なるかもしれませんが、個人的にはかなり少ないと思います。

ただし、買いたい銘柄があるかどうかというのが一番の問題と言えるので、買いたい銘柄がしっかりと含まれているかをこちらの一覧から確認しておくことをおすすめします。

選べる銘柄が少ないということはそれだけで不利と言えるので注意が必要です。

ワンタップバイで買える米国株

ワンタップバイで買える米国株単元未満株一覧

米国株は112銘柄購入することが可能です。

米国株に関しては1株から買える証券会社が限られているので非常に魅力的なのではないかと思います。ただし、こちらも買える銘柄が限られているのでこちらの一覧から確認しておくことをおすすめします。

ワンタップバイの『手数料無料』は本当?嘘?

手数料無料でもスプレッドがある

ワンタップバイの手数料は表面上は無料ですが、スプレッドと呼ばれるもので手数料をとっているため、『手数料はかかる』という認識でいいと思います。

具体的な額としては、基準価格、つまり売買した株価の0.5%〜1%分のスプレッドが加算・減算されます。

「基準価格」に対し、下記に定めるスプレッドを、買付の場合には加算した金額、売付けの場合は減算した金額を、それぞれ「取引価格」といたします。
※上記の取引価格には取引手数料相当額が含まれているため、別途手数料は頂戴いたしません。

① 下記時間帯におけるスプレッドは、「基準価格」に0.5%を乗じた価格とします。
・東京証券取引所の立会時間内:基準価格の0.5%
※午前立会(前場)は午前9時から午前11時30分まで、午後立会(後場)は午後0時30分から午後3時
② ①以外の時間帯におけるスプレッドは、「基準価格」に1.0%を乗じた価格とします。

https://www.onetapbuy.co.jp/service/cost/cost.html

例えば、1000円で株を買った場合、1000円の0.5%分の料金が『スプレッド』として株価に上乗せされて、実際には1005円で株を買うことになるわけです。

逆に1000円で株を売る場合には、1000円の0.5%分の料金が『スプレッド』として株価から引かれて、実際には995円で株を売ることになります。

手数料無料でもスプレッドがあれば手数料ありとほぼ変わりない。

ワンタップバイの為替手数料は高い

米国株を買う場合には上記と同じスプレッドに加えて、為替手数料というものも発生します。

米国株はドルで取引されるため、円をドルにえる余計な手間が増えます。

この為替手数料ですが、ワンタップバイでは1米ドル、つまり1ドルあたり35銭と決められています。

1円=100銭なので一見たいした額ではないように思えますが、国内大手ネット証券のSBI証券の為替手数料は4銭または2銭となっているので、ワンタップバイの為替手数料は高いと言えます。

米国株を買いたいという方は、ワンタップバイで1株から買うよりも資金があればSBI証券で100株単位で買った方がお得です。

とはいえ1株から米国株を買えるというのは魅力的なことに間違いないので、ワンタップバイで始めて、資金が貯まり次第SBI証券に移行するといいかもしれません。

手数料と銘柄数のSBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券で買える銘柄は?

SBIネオモバイル証券では国内株のみ購入が可能です。

ただし東京証券取引所(1部/2部/マザーズ/JASDAQ)上場銘柄に関しては全て買付、売却が可能です。

買いたい国内株のほぼ全てが買えるわけなのでこれはかなりのメリットと言えそうです。

SBIネオモバイル証券の手数料はいくら?

SBIネオモバイル証券の手数料の料金

SBIネオモバイル証券では他の証券会社と違って、手数料を月額で払う必要がありますが、スプレッドはありません。

また、月額で発生する料金は上の画像のようになっていて、1ヶ月間の約定代金の総額が50万円を超えるまでは手数料が月額220円で取引し放題なのでかなりお得です。

約定代金とは実際に売買された金額のことです。例えば株を1000円ぴったりで購入したとすると、約定代金は1000円となります。また、この買った株を1100円で売ったとすると約定代金の総額は2100円となります。

また、この220円のうち200円が株を買えるポイントとして毎月還元されるので、実質20円で取引できるということになります。

取引量が少ない方でも実質20円の手数料なら他の証券会社よりもSBIネオモバイル証券の方が手数料は安くなりそうですね。

ただし取引をしていない期間も220円毎月支払わなければならないので、利用を辞める際には契約の解除を忘れないようにしてください。

夜間取引ができるLINE(ライン)証券

ライン証券で買える銘柄は?

ライン証券ではグループA・B・Cに分類された多数の国内株を購入することができます。

銘柄一覧はこちらから確認できます。

ライン証券で単元未満株として買える銘柄

また、ライン証券では個別株だけでなく、上の画像にあるようなETFといわれるものも購入することができます。ETFを少額から購入できる証券会社は限られているので、かなり魅力的だと思います。

ETFとは上場した投資信託のことです。投資をする上で押さえておきたい基礎的な言葉なのでこの機会に理解しておきましょう。

ライン証券の『手数料無料』は本当?嘘?

ライン証券の単元未満株取引可能時間
ライン証券の取引手数料及びスプレッド

ライン証券ではワンタップバイと同じように手数料ではなくスプレッドを採用しているので『手数料無料』ですが手数料ありと同義です。

スプレッドはA・B・Cのグループごとに以下のように設定されています。また、このグループは先ほどの銘柄一覧のページで確認することができます。

  • グループAの銘柄→日中0.2%、夜間及び日中の一部1%
  • グループBの銘柄→0.3%のスプレッド
  • グループCの銘柄→0.4%のスプレッド

ちなみにAグループは11:30~12:20の日中取引と17:00~21:00の夜間取引も可能となっており、その際のスプレッドが1%となっています。

11:30~12:20の日中取引と17:00~21:00の夜間取引さえ行わなければスプレッドはワンタップバイよりも小さいですが、ライン証券の魅力は夜間取引ができる点ですので、夜間取引のために利用する方は1%のスプレッドと考えて良さそうです。

1%分不利な状況で取引をしなければならないわけですから、それ以上のメリットを夜間取引で得られるという方は是非試してみてはと思います。

夜間取引メインで使うというよりも使い分けで利用できそうですね。

おすすめの証券会社は?

おすすめの証券会社はSBIネオモバイル証券です。

SBIネオモバイル証券はワンタップバイとライン証券と比較して手数料でかなりお得です。また、買える銘柄が多いのも非常に魅力的だと思います。

もちろん、ワンタップバイは米国株を購入できたり、ライン証券は夜間取引ができたりとそれぞれの証券会社特有の強みというのがどうしてもあるので、自分のニーズにあった証券会社選びをする必要があります。

先ほどお伝えしたように証券会社の使い分けを行うのもおすすめです。

口座開設の流れについては以前解説しているので、1人で進めきる自信がない方は参考にしてみてください。

組み合わせるといい証券会社は?

今回ご紹介した3社には共通したデメリットがあります。

それは分析ツールが充実していないということです

チャートや板などを見ることができないと市況しきょうが分からずにギャンブルと同じになってしまうので、分析ツールは絶対に必要です。

SBI証券などの多くの証券会社で分析ツールを利用することができますが、特に楽天証券ではスマホアプリ、パソコンアプリどちらも業界トップの分析ツールとなっているので単元未満株を始める際に併せて口座を開設して、ツールを使えるようにしておくことをおすすめします。

楽天証券の分析ツール「マーケットスピード」

こちらがパソコンで利用可能な『マーケットスピード』というツールです。スマホ版のアプリと違っていろいろな情報を一度にまとめて確認できるのが特徴です。

対してこちらがスマホアプリ『アイスピード』です。パソコン版と同じような分析ツールが利用可能で、様々な情報を得ることができます。

ちなみに口座開設、口座維持、ツールの使用全て無料です。

楽天証券に関しても以前口座開設の流れについて解説しているので自信のない方は参考にしてみてください。

まとめ:SBIネオモバイル証券がおすすめ

  • ワンタップバイは米国株を買えるのが魅力
  • ライン証券は夜間取引とETFが魅力
  • SBIネオモバイル証券は手数料と銘柄数が魅力
  • 楽天証券の分析ツールを使うと各証券会社の弱点を補える

『手数料無料』といっている証券会社を比較したのに手数料で優劣がついてしまったのは残念です笑

今回はSBIネオモバイル証券をおすすめしましたが、どの証券会社も独自の強みを持っていて、これからもそういった分野を伸ばしてくると思いますので今後に期待ですね。

今後、証券会社は分野に応じて使い分けることが鍵になってくると思いますので定期的に各証券会社の情報を確認することをおすすめします。

記事を通して少しでもお役に立てたら幸いです。

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