単元未満株は儲からないという声を聞いた方、実際に単元未満株をやってみて思ったより儲からないと感じた方多いのではないかと思います。
そこで今回は単元未満株が儲からないのはなぜなのか、その理由と対処法をまとめて解説します。
なぜ単元未満株は儲からないのか?
単元未満株が儲からないと言われる理由としては以下の4つの理由が挙げられます。
- 単元未満株を利用するのが初心者だから
- 単元未満株が少額で始められるから
- 好きなタイミングで売買できないから
- 買える金融商品の幅が狭いから
単元未満株を利用するのが初心者だから
単元未満株を利用するのは、株を初めてするといった株初心者の方がほとんどです。
そして、当然ながら初心者はそうでない方と比較すると知識と経験がどうしても少なくなってしまうため、知識をお金に変える『投資』という行為においてかなり不利になってしまいます。
結果、『単元未満株は儲からない』というイメージができたものと考えられます。
単元未満株は少額で始められるから
単元未満株を始められた多くの方が、『少額で始められる』という部分に魅力を感じられたのではないかと思います。
少額で始められることで、株をやるためのハードルが下がったり、リスクが低くなったりと大きなメリットがありますが、投資は資金量が多ければ多いほど利益も大きくなるのが基本です。
そのため、少額から始められるが故に単元未満株での運用はどうしても利益が小さくなってしまいがちです。
つまり、単元未満株が儲からないのではなく、『少額による投資が儲からない』というのが正しいというわけなんですね。
好きなタイミングで売買ができないから
単元未満株は単元株と違って注文から約定までに2時間程度の時間を要します。
当然ですが、株価は常に上下するので、この2時間の間があくことで思った株価で取引できないことがザラにあり、結果、利益が出せないということになります。
単元未満株はメリットも大きく非常に魅力的ではありますが、こと利益を出す上ではデメリットとなるところもメリットと同じくらい目についてしまうのも事実です。
単元未満株で思った株価で取引をするためのコツについては以前解説しているのでそちらを参考にしていただければと思います。
買える金融商品の選択肢の幅が狭いから
当たり前ではありますが、単元未満株では個別株しか買うことができません。また、ワンタップバイやライン証券などの証券会社では個別株の中でも買える銘柄が限定されています。
買える個別株の種類や、その他の、ETFや投資信託といった金融商品の購入が制限されるということは、それだけ利益を得ることができるチャンスが減るということですから、利益を出しづらくなるのも当然です。
現状、買える銘柄で困っていないという方も選択肢が狭められているということは押さえておくようにしましょう。
投資スタイルの選択が間違っているから
単元未満株の運用で高配当株投資といった利益率の小さい投資スタイルを採用しても当然ながら大きな利益を得ることはできません。
10万円の投資で5万円を手に入れたいのであれば、利益率が50%を超えるような投資スタイルを選んでいく必要があるわけですね。
また、現状投資スタイルが定まっていないという方も、投資スタイルが定まらない状態で利益を出し続けるのは難しいので、求めている利益率を下に投資スタイルを仮にでも決めておくことをおすすめします。
単元未満株で儲けるための対処法とは?
ここまで単元未満株が儲からない理由についてお伝えしましたが、次にその対処法についてお伝えします。
株の知識と経験を増やす
株の知識と経験をしっかりと増やすことで、単元未満株でも儲けを出すことが可能です。株の知識とは、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの分析方法から、株でやってはいけないことなど抽象的なものまで様々ですが、利益を出すために一番大切なのはリスク管理をしっかりとするための知識です。
例えば、打診買い、損切りなどが代表的ですね。他にも空売りや相関トレードなども習得すればリスク回避のために用いることができます。
相関トレードとは、正の相関が強い銘柄同士の相関が負の相関になっているときに、相関が再び戻ることを予測して、一方で現物買い、一方で空売りを行うことです。
単元未満株を買う資金量を増やす

先ほどお伝えしたように投資は資金が多ければ多いほど利益も大きくなります。そのため、儲けを増やすためには、資金量を増やすことも大切になってきます。
現在5万円ほどで単元未満株の運用をされている方は、毎月1万円ずつ増額するなどして資金量を増やしていくといいと思います。
ただ、資金量を増やすということは、それだけ損をする額も大きくなるということなので、まだ、株で利益を出すコツを掴めていないという方はしばらくは増額はせずに、知識と経験を増やしていくことをおすすめします。
利益を出すためには、勝率と資金量の両方が必要なんですね。
成長株投資に切り替える
単元未満株で大きい利益を狙いたい方は、投資スタイルを見直す必要もあります。例えば、単元未満株で高配当株投資をしていても、年間の利回りは5%程度ですから10万円分の投資をしていたとしても利益は4000円です。
つまり、高配当株投資では大きな利益は見込めないということなんですね。
では、どういった投資スタイルであればもっと大きな利益を狙うことができるのか?ということですが、成長株投資または、バリュー株投資であればもっと大きな利益を狙うことが可能です。
成長株投資とは、今後急成長する企業に投資をする投資スタイルのことで、数年で株価が数倍になることがあるので、数年で数百%の利益を狙うことが可能です。
バリュー株投資とは、会社の業績に対して株価が割安になっている銘柄に投資をするスタイルのことで年間で数十%の利益を狙うことが可能です。
単元未満株からの切り替えでおすすめの投資法
単元未満株を株や投資を始める最初の1歩と考えていた方の中には、単元未満株以外の選択肢を視野に入れている方も多いと思います。
そういった方におすすめの投資法も併せてお伝えします。しばらくは単元未満株で投資を続ける方も利益を大きくしていくためにはいつか視野に入れておくべきことなので参考にしてもらえればと思います。
単元株に切り替えて個別株投資
まず1つ目が単元株に切り替えるということです。一番わかりやすい選択肢かと思います。
単元未満株では売買を即時に行えない、株主優待がもらえる企業が限られているといったデメリットがありましたが、単元株であればそういったデメリットがなくなります。
そのため、デイトレードや、株主優待を狙った投資などが新たに可能になるわけです。
同じ個別株投資であっても単元未満株と単元株ではその選択肢の幅が変わってくるので、少し勝手は変わってきますが、これまで通り個別株投資を行うというのもありかと思います。
積み立て投資に切り替える
2つ目におすすめなのが積み立て投資に切り替えるということです。
株で資産の運用を始めた方の多くは、10年後、20年後はたまた40年後に資産を増やしたいと考えている方がほとんどだと思います。
そういった方は、個別株で資産を運用するよりもリスクが低く、かつ利益が非課税になるNISA口座での積み立て投資に切り替えることをおすすめします。
10年〜20年後の資産増加を考えている方は積み立てNISA(ニーサ)、退職後の老後資金の確保を考えている方はiDeCo(イデコ)がおすすめです。
単元株や積み立て投資でおすすめの証券会社は?
単元未満株で運用をされている方はSBIネオモバイル証券やライン証券、ワンタップバイといった証券会社を利用されているかと思いますが、これらの証券会社は単元株の運用では他の大手ネット証券と比較すると手数料やツールなどの面で劣っていることが少なくありません。
そのため、単元株や積み立て投資へと切り替える際には、それらに適した証券会社を選択する必要があるわけなんですね。
自分で調べて、一番お得な証券会社を見極めていただきたいですが、時間のない方もいるかと思いますので、とりあえず選んでおいて損をしない証券会社を2社ご紹介しておきます。
イデコ、米国株ならSBI証券がおすすめ
イデコや、米国株での運用を考えている方はSBI証券を選んでおいてまず間違い無いかと思います。
SBI証券はイデコで選べる金融商品の数が証券会社の中でトップであったり、米国株を買う際の為替手数料が安かったりという強みがあります。
国内株、積み立てNISAであれば楽天証券がおすすめ
国内株や積み立てNISAでの運用を考えている方は楽天証券がおすすめです。
楽天証券は手数料が安かったり、ポイント還元があることで、投資信託の利回りが1%よくなったりといった強みを持っています。
どちらの証券会社も業界で1番と言える強みを持っているので、SBI証券と楽天証券どちらも口座を作って使い分けている投資家が非常に多いです。
まとめ:単元未満株の運用法を見直そう!
単元未満株の運用が儲からない理由とその対処法について理解が深まったのではないかと思います。
投資で儲からないと感じたときには理由を見つけて、運用方法を見直していく必要があります。単元株に限らず運用法を定期的に見直すというのは資金効率を良くしたり、利益を大きくしたりする上でとても重要なことなので是非意識してみてください。
記事を通して少しでもお役に立てたら幸いです。