市場変更とは何か?株式市場の基準と併せて解説

知っておくと便利な株用語

市場変更という株用語を知っていますか?市場変更について理解することで市場変更をする企業の株価が今後どうなるかある程度予測することができるようになるといっても過言ではないです。

今回はそんな市場変更について、変更の基準と併せて解説します。

市場変更とは何か?

市場変更とは、企業の属している株式市場が変わることです。

株式市場を運営している日本の証券取引所は全国に4箇所あります。

  1. 東京証券取引所(東証)
  2. 名古屋証券取引所
  3. 札幌証券取引所
  4. 福岡証券取引所

以前は大阪証券取引所も存在しましたが東京証券取引所と合併してなくなりました。

4箇所の証券取引がありますが、ほとんどの企業が東京証券取引所に上場しているため、東京証券取引所が規模が大きいです。ここからは、東京証券取引所について詳しく見ていきたいと思います。

東京証券取引所とは

東京証券取引所は時価総額でアメリカのニューヨーク証券取引所、ナスダックについで世界第3位の証券取引所です。

そして初心者の方は知らないと思いますが、日本の株式の売買の約7割は海外の投資家によるものです

ですから株で利益を出すためには海外の機関投資家を味方につける必要があります。とても大事な考え方なので押さえておきましょう。

話を戻しますが、東京証券取引所には4つのグループが存在します。東証という言葉やジャスダックなんかは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?格付け的には、マザーズとジャスダックが同率で、そこから東証2部、東証1部という風に基準が厳しくなっています。

  1. 東証1部(大企業:トヨタなど)
  2. 東証2部(中堅企業:東芝など)
  3. マザーズ(ベンチャー:メルカリなど)
  4. ジャスダック(ベンチャー:日本マクドナルド)

東証1部>東証2部>マザーズ≒ジャスダックという序列になっています。

ジャスダックとマザーズでは成長性の高い企業がマザーズに上場するという違いがありましたが、ジャスダックにもグロースという成長性の高い企業の市場が設けられたことで、区分が曖昧になってきています。

東証1部、2部、マザーズ

まずは東証1部、東証2部、マザーズの違いについて見ていきます。

上の画像は東証1部、東証2部、マザーズの区分の基準を表したものです。東証1部が一番基準が厳しく、マザーズが一番基準が易しくなっているのが分かると思います。

流通株式数とは発行株式から流通性の乏しい株式を除いた株式数のことで、主に上場企業や役員などが所有する株式のことです。

そして流通株式比率とは、流通株式数が株式全体のどれくらいを占めているのかを表したものです。要するに、どの程度の株が売買されているかということを表しています。

時価総額とは、企業全体の価値のことです。株価×発行済み株式数で求めることができます。時価総額は絶対に知っておいた方がいい用語なのでよくわからないという方は下の記事を参考にしてみてください。

ジャスダック

では次にジャスダックについて見ていきます。ジャスダックに関してはさらに区分があるので、東証1・2部、マザーズとは分けて解説します。

上の画像はジャスダックのスタンダードとグロースという市場の基準を示したものです。グロースはスタンダードに比べるとかなり緩く設定されていることが分かると思います。グロースが設けられたことによって、ジャスダックへの上場の敷居が低くなっています。今後の新規上場にも期待ですね。

市場変更の影響

よりグレードの高い市場変更をすることで株価が上がりやすくなります。特に東証2部から東証1部へと市場変更する場合は、投資信託や投資機関からの買い入れが入るためより株価が上がりやすくなります。逆に東証1部から2部へと市場変更した場合は売りが入るため株価は下落しやすいので注意してください。

上の画像は6月23日付で東証1部への市場変更があったミクシィ(2121)のチャートです。市場変更以外の要因もあるとは思いますが、6月23日以降株価は上昇しています。

ただ、投資信託や投資機関からの買い入れを上回るような売りが入ったり、上場を見越しての買いの仕掛けがされていた場合は逆に株価が下がる危険性もあるので注意が必要です。

まとめ:市場について理解して相場を掴もう!

  1. 市場変更とは企業の属している株式市場が変わること
  2. 国内では東京証券取引所が圧倒的
  3. 東証1部>東証2部>マザーズ≒ジャスダック
  4. 市場変更で株価が上がる(上に上がれば)

市場変更と国内の株式市場について理解が深まったのではないでしょうか?それぞれの基準について詳しく覚える必要はありませんが、いい方に市場変更をしたのか、悪い方向へ市場変更したのかを判断できるようにしておきましょう。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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