今回はチャートでよく使われているMACD(マックディー)について解説します。
とても有名な指標の1つとなっているので、この機会に是非理解していってもらえればと思います。
MACDとは何か?

MACD(マックディー)とはEMA2本の乖離幅を示したインジケーターのことです。
『EMA』というのは指数平滑移動平均線のことで、簡単にいうと最近の株価に比重をかけた移動平均線のことです。要するに株価の平均をちょっといじった上で表している線なんですね。
EMA2本は短期EMAと長期EMAというもので、短期EMAは短い期間での株価の平均を表した線、長期EMAは短期EMAよりも長い期間での株価の平均を表した線となっています。
難しいと感じた方は焦らずにMACDの見方、MACDから分かることから理解していきましょう。
MACDの見方
MACDをチャートで表示すると上のグラフのように青い線、赤い線、棒グラフのようなものが表示されます。
青い線がMACDです。これは先ほどお伝えしたようにEMA2本、詳しくいうと短期EMAと長期EMAの乖離幅を示したものです。
赤い線をシグナルと言います。シグナルはMACDの値を一定の期間で平均したものです。シグナルの
そして棒グラフのようなものをヒストグラムといいいます。これもMACDを現したもので短期EMAと長期EMAの乖離幅を示したものとなっています。
MACDの設定のポイントとおすすめ
MACDは短期EMA、長期EMA、シグナルを設定して算出します。
短期EMA=12 長期EMA=26 シグナル=9
が一般的ですが、これらの数字をいじることもできます。
この際に押さえておくべきポイントは、以下の3つです。
- できる限り数字の比率を変えないこと
- 数字を小さくすれば感応度が高くなること
- 数字を大きくすれば感応度が低くなること
感応度を高めるために数字を小さくする場合は比率を守って、
短期EMA=8、長期EMA=17、シグナル=6という風に設定するといいと思います。これであれば各数字を1.5でわっただけなので比率を守った上で感応度を高めることができます。
MACDから分かること
トレンドがわかる
MACDのヒストグラムがプラスなのかマイナスなのかでトレンドが分かります。
ヒストグラムがプラスであれば上昇トレンド、マイナスであれば下降トレンドということになります。
また、MACDとシグナルが交差した時にトレンドが変わると言われていて、これは移動平均線よりも早くトレンド転換を教えてくれるという特徴があります。
価格変動の勢いが分かる
MACDを見ることで価格変動の勢いもわかります。
ヒストグラムの大きさ、つまり短期EMAと、長期EMAの乖離幅が大きければ価格変動の勢いが大きく、小さければ価格変動の勢いが小さいということがわかります。
MACDは難しいと思っている方もまずはトレンドと価格変動の勢いが分かるということを押さえておけば大丈夫です。

まとめ:MACDを使って株価を予測しよう!
- MACD(マックディー)とはEMA2本の乖離幅を示したもの
- 青い線がMACD
- 赤い線がシグナル
- MACDからトレンドと価格変動の勢いがわかる
MACDについて理解が深まったのではないでしょうか?
MACDは指標の中でもかなり理解しにくいと思います。
一度に全てを理解することは難しいと思うので、基礎的なところと、『MACDで何が分かるのか』ということだけはしっかりと押さえておいてもらえればと思います。
記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。