『JPX400』とは何か?日経平均との違いは?わかりやすく解説

知っておくと便利な株用語

今回はJPX400と呼ばれる株価指数について解説します。今後、日経平均の代わりに相場を掴むのに非常に役立つ指数となっているのでこの機会に是非押さえてみてください。

JPX400とは何か?

JPX400とは、『JPX日経インデックス400』の略で、日本の成績のいい会社400社の株価を平均した指数のことです。

同じように株価を平均した指数(株価指数)に、日経平均やTOPIX、S&P500などがあります。

JPX400に含まれる企業は?

JPX400にはソニーなどの大企業から知名度の低い中小企業まで様々な企業が選出されています。とても全ては紹介しきれないので興味のある方はこちらからみてみてください。

JPX400の選出基準とは?

JPX400の銘柄は資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした『投資者にとって投資魅力の高い会社』で構成することを目的としています。

3年間の平均ROE(株主資本利益率)・営業利益等の収益性を基礎として評価した上で、

  1. 独立社外取締役を2名以上専任していること
  2. 国際会計基準へ対応していること
  3. 決算情報を英文で開示していること

以上の3点から加点を行い、流動性、銘柄入れ替えの影響への配慮をした上で合計のスコアが高い順に選出されます。

他にも色々な基準が設けられていますので詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

JPX400と日経平均、TOPIXとの違い

JPX400と似たような指数に日経平均やTOPIXがありますが、JPX400は両者に比べて以下の2点で大きく異なっています。

  1. 時価総額の大きい企業の影響を受けにくい
  2. 指数が下がりにくい

時価総額の大きい企業の影響を受けにくい

日経平均やTOPIXは大企業の占める割合が大きくなるため、どうしても日本を代表するようなトップの企業の株価の影響を色濃く反映してしまいます。その結果、一部の企業の株価が上下しているだけであるにも関わらず価格が大きく変動してしまうことが多くなってしまっています。

特に日経平均は日本の経済を見る指数として一番有名ですから、一部の企業の株価の変動で大きく影響を受けてしまうというのはあまり好ましいとは言えません。

一方でJPX400では、東証1部・2部、ジャスダック、マザーズから分け隔てなく成績のいい企業を選出するので、日経平均、TOPIXよりも大企業の株価が与える影響が比較的小さくて済む可能性が高くなります。その上影響度が小さくなるような配慮もされています。

ですから本来の指標の役割を果たしやすく、今後の日本を代表する指数として注目されているんですね。

上の表は2017年のJPX400と日経平均のウェイト、つまり株価の影響度のランキングです。日経平均ではファーストリテイリングが6%も影響力を持っており、225社中、上位7社だけで26%も占めてしまっています。

一方でJPX400は一位のトヨタ自動車でも1.5%と比重が小さくなっていることが分かると思います。

市場の正しい状況を見抜くためには日経平均だけでなく、JPX400を活用する必要があるわけなんですね。

指数が下がりにくい

多くの方がご存知だと思いますが、日経平均は上げ下げが比較的大きい時があります。これは先ほどお伝えしたように一部の大企業の株価の影響が大きいからですが、JPX400はその影響が比較的小さいので、指数がそういった要因で大きく変わる可能性は小さいです。

また、成績の良い企業を選出するので、指数が下がりにくいという特徴があります。この選出された400の企業は年に1回入れ替えが行われるので毎年そういった性質は保たれやすくなっています。

指数が下がりにくいということはそれだけインデックス投資の効果も顕著に現れるのでとても魅力的ですよね。

まとめ:JPX400をうまく活用しよう!

  1. JPX400とは日本の成績のいい会社400社の株価を平均した指数のこと
  2. 投資者にとって投資魅力の高い会社で構成することが目的
  3. 大企業のウェイトが比較的小さい
  4. 指数が下がりにくい

JPX400について理解が深まったのではないでしょうか?投資は選択肢が多ければ多いほど有利になります。情報を入れることを怠らずに、常にベストな選択肢がないか探す努力を続けることが必要です。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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