株式投資を興味があっても広告がどこか胡散臭く感じたり、危険なイメージが拭えない方多いと思います。
そこで今回は、実際に株の売買をしている私が、株式投資が危険ではない理由について分かりやすくお伝えします。
この記事を読めば、株式投資に少し好感を持てるようになり、安全に株式投資を始めるための手順についても知ることができるので最後まで読んでもらえればと思います。
株式投資が危険ではない理由
今回私がご紹介する株式投資が危険ではないといえる理由は以下の3つです。
- ギャンブルとは本質が異なるから
- 預金や現金も『安全』ではないから
- 株式投資が非常に資産を増やすのに有効で、最低限の知識・技術を身につけてから手を出せばリスクを抑えることができるから
『ギャンブル』とは本質が異なる

多くの方は、株式投資をギャンブルのように感じているのではないかと思います。
『マネーゲーム』とも呼ばれるくらいですから、『誰かが利益を得れば誰かが損をする』というイメージがついていても仕方がないと思います。
しかし、株式投資は『還元率』が100%を超えているのでトータル的にはみんなが利益を得ることができている『投資』です。
つまり、あなたが利益を出したからといって、誰かが損をしているわけではなく、あなたが利益を得なければ他人が利益を得るだけなんですね。
ちなみに『還元率』とは客から集めたお金のうち何%を報酬として支払うかの割合のことです。還元率90%であれば客から集めた資金のうち、90%が報酬として支払われ、残りの10%は人件費やその他諸々の雑費に充てられていることになります。

一般的なパチンコや競馬、宝くじといったギャンブルは客が投じた金額の一部が、それらを運営する関係者の人件費などとして使われるので、還元率が100%を下回るのが当然です。
しかし、株式投資はこういったギャンブルとは違い、還元率が100%を超えてきます。

例えば、こちらはアメリカの『S&P500という株価指数』の推移を表したものです。
『S&P500という株価指数』と言われてもピンとこないと思いますので、まずはアメリカの企業を対象に株式投資をした場合のあなたの資産の増減を表したものと考えてもらえればと思います。
こうして考えると資産が40倍くらい増えていることになりますが、一番すごいのは、一部の人だけでなく、株式投資をした人全体の資産が40倍になっているという事実です。
これを還元率に直すと株式投資の還元率は4000%を超えているということなんですね。
この数値を見ればトータルで損をする人が多い『ギャンブル』と、トータルで得する人が多い『株式投資』の明確な違いについて納得いただけると思います。
預金や現金保有も完全に安全ではない

株式投資が『危険』だと考えている方が『安全』と考えているのが、銀行預金や現金だと思います。
もちろん、銀行預金や現金は今現在は非常に手堅いといえますが、今後完全に安全かというと実はそうとはいえないんですね。
例えば、物価が上がる『インフレ』では現金を保有しているとそれだけでみるみるまに資産総額が目減りしていくことになります。
つまり、気づいていないだけで、私たちは預金や現金保有でも僅かながらリスクを負っているということなんですね。
とはいえ、『不景気なのにインフレ起こるの?』という疑問を持たれる方が多いと思いますが、日本の国債、国の借金は1人あたり1000万円で、利息だけでもエグい増え方をしているので個人的にはあり得ると思っています。

上の画像は『借金時計』と呼ばれるものですが、こちらのサイトで利息で借金がどんどん増えているのが体感できるので一度は眺めてみることをおすすめします。
国債とインフレの関係性については少し古いですが、澤上篤人さんの『本物の株価上昇の波が来たぞ』という本が分かりやすかったので興味のある方は読んでみると面白いと思います。
最低限の知識があればリスクを抑えられる

ここまで株式投資は危険じゃないということをちょっと強めにお伝えしましたが、『実際に株に手を出して破産している人がいる』というのも事実ですよね。
しかし、この考え方でいけば、『交通事故が年間約40万件起きているから車は危険』ということも言えると思います。
しかし車に関しては、大半の方が『いかにしてその危険を回避するか』に焦点を当てているのではないでしょうか?
それは、車が非常に便利な乗り物で、最低限の知識・技術を身につけてから利用すればリスクを抑えることができると考えているからだと思います。
そしてこれと同じように私を含め株式投資に肯定的な方の多くは、
株式投資が非常に資産を増やすのに有効で、最低限の知識・技術を身につけてから手を出せばリスクを抑えることができると考えているんですね。
この考え方に納得できるかは人によると思いますが、株も知識を身につければリスクを抑えられるから必ずしも危険ではないということは押さえておいてもらえればと思います。
安全に株式投資を始める4つの手順
株式投資に対する偏見的な『危険』というイメージはかなり弱くなったのではないかと思います。
ここからは一歩踏み込んで安全に株式投資を始めるための4つの手順について触れていくので、『ギャンブル』ではなく、『投資』をしたい方は是非参考にしてみてください。
手順1:株の基礎的な知識を身につける

株式投資を始める際に、多くの方は証券会社の口座開設をおすすめしますが、実際には株の基礎的な知識を身につけるのが優先です。
というのも証券会社で口座を開設して株が買える状況を作ってしまうと、知識を身につける前に興味本位で株を購入してしまう方が多いからです。
私も実際にこのような手順を踏んでしまい、幸い損はしませんでしたが、ギャンブルに近い株式投資をしてしまった過去があります。
低位株や高配当株など、特に初心者が買いたくなる株に限って危ない可能性が高いので、絶対に基礎的な知識を身につけておくことをおすすめします。
ちなみに、積立投資を検討している方も株についての基礎知識を入れずに投資を始めるのは危険なのでまずは知識から入れることをおすすめします。
株の基礎はどこで勉強できる?
株の基礎的な知識を身につける方法はYouTube、本、ウェブサイト、Twitterなど色々とありますが、個人的にはどれもバランスよく利用することをおすすめします。
というのも一つのメディア・情報発信者に偏った情報を入手してしまうと危険だからです。
ちなみに有料のセミナーなどで勉強をする必要はないと思います。特に最近は胡散臭いセミナーの広告をよく見るので注意しましょう。
以下に初心者の方におすすめのYouTubeチャンネルと本、Twitterアカウントをピックアップしてみましたので参考にしてみてください。
- YouTube→小次郎講師さん、投資塾さん
- 本→10年先を読む長期投資、お金を知る技術殖やす技術
- Twitter→ニコソクさん
また、当ブログでは株用語を、最低限→知っておきたい→知っておくと便利、の段階に分けて効率よく学習を進めることができるので、ブックマークをして株の基礎的な知識を身につける際に上手く活用してもらえればと思います。
手順2:投資スタイルと買いたい株を決める
株についての最低限の知識を身につけたら、『投資スタイル』と『買いたい株』を決めましょう。
投資スタイルとは、簡単にいうと『どのような戦略で株式投資を行うか』ということです。
そして、買いたい株はその投資スタイルに合ったものの中から特に買いたい株を選ぶとスムーズに選ぶことができます。
「投資スタイル」と、「その投資スタイルに合った買いたい株」の2つを決めておかないと直感的な投資になってしまいこれまた危険なので、必ず決めておくことをおすすめします。
初心者にはインデックス投資かバリュー株投資がおすすめですが、いろんな投資スタイルについて情報を入れた上で一度は自分でも検討してみることをおすすめします。
手順3:証券会社で口座を開設し株を購入する

株についての基礎的な知識を身につけて、投資スタイルと買いたい株まで決めたらようやく証券会社の口座開設に取り掛かります。
証券会社も色々なところがありますが、初心者の方は楽天証券とSBIネオモバイル証券の2社の口座開設をおすすめします。
楽天証券:スマホアプリやグラフが非常に便利、手数料もかなり安い
SBIネオモバイル証券:通常100株単位でしか買えない株を1株(ミニ株・単元未満株)から買える。手数料がめちゃくちゃ安い
2つの証券会社の特徴は簡単にいうと上のような感じで、楽天証券はアプリを使うため、SBIネオモバイル証券は実際に株を買うために利用します。
楽天証券は超有名な証券会社で色々な方がおすすめされている定番の証券会社ですが、個人的にはSBIネオモバイル証券も楽天証券以上に初心者におすすめです。
というのも、初心者がいきなり100株単位で株の売買をするのは危険すぎるからですね。
初心者が10万円単位の株をいきなり購入するのは、免許取り立ての学生が高速道路をいきなり走るようなものです。
そこで、SBIネオモバイル証券の出番です。
SBIネオモバイル証券では1株から株を購入できるので、100分の1の金額から株の売買をすることができます。
これによって、下道を走る練習をしてから高速道路を走ることができるのでリスクを低く抑えることができるんですね。
楽天証券とSBIネオモバイル証券の口座開設の流れについては以前解説しているのでスムーズに進めたい方は参考にしてみてください。
手順4:タイミングを見計らって株を買う
証券会社で口座を開設したら、いよいよ株を買います。
しかし投資スタイルに合った、買いたい株であれば闇雲に買っていいわけではありません。
というもの、株価が上がりすぎていたり、株価が下落を続けている最中であったりする可能性があるからです。
この際に大切になってくるのが『タイミング』です。
そして、このタイミングを見極めるのに欠かせないのが『テクニカル分析』と呼ばれる株価を予測する方法です。
初心者の方はテクニカル分析と聞くと難しく感じてしまって、タイミングを考えずに株の売買をして火傷を負ってしまうことが多いので、面倒でもテクニカル分析については絶対に確認しておくことをおすすめします。
テクニカル分析については以前解説しているので、他のメディア・情報発信者と併せて参考にしてみてください。
まとめ:金融リテラシーを上げて賢く資産運用をしよう!
株式投資についてのぼんやりとした『危険』なイメージを拭うことができたのではないかと思います。
株式投資は、車の教習のように最低限の知識と技術を習得した上で始めれば、危険性はかなり抑えることができる、みんなで利益を得られる魅力的な『投資』ですので、今まで興味がなかった方もこれを機に少しでも興味を持ってもらえればと思います。
記事を通して少しでもお役に立てたら幸いです。