好決算と聞くと株価が上がるイメージを持っている方がいるかもしれませんが、好決算で失敗して損をしてしまう初心者の方も多いです。
今回は初心者にありがちな損の仕方と、その対処法として有効な戦略について解説します。
これから好決算を利用した投資手法を実践しようとしている方の参考になればと思います。
好決算前に初心者が知っておくべき失敗のパターン
好決算で初心者が損をしてしまう典型的な例としては以下の2つが挙げられます。意識することで損を回避することができるので是非参考にしてみてください。
- 好決算前に思惑で株価が上がっていた
- ギャップアップからの陰線
好決算前に株価が上がっていた
好決算前に好決算への期待で株価がすでに上がっている場合があります。こういった場合、決算の内容が期待と同程度もしくはそれ以上でないと株価の上昇は見込めません。
それどころか期待以下の決算であった場合に、好決算であるにも関わらず株価が下がってしまう危険性があります。
決算前にかけて株価の上昇がある場合などは、この思惑からの株価上昇である可能性が高いので好決算だからと言って安易に買いを入れるのは避けましょう。
ギャップアップからの陰線
好決算によってギャップアップが起きてから陰線となる場合もあります。ギャップアップというのは、前日のロウソク足から離れた高い株価から取引が始まることです。
好決算で買いが殺到してしまった場合にギャップアップが起こりやすく、ギャップアップが起こると、思っていた株価よりも高い株価で株を買ってしまう人が多くなるため、逆に売りが出やすくなってしまいます。
例えば100円で安いと思って買ったパンが会計で200円だったら買うのやめようと思いますよね。これと同じことが起こるわけなんです。
好決算で利益を出す正しい戦略
好決算で損をする典型的なパターンを2つご紹介しましたが、好決算で利益を出すためにはどのような戦略を立てればいいのでしょうか?
私のおすすめの戦略を2つご紹介します。
- 損をする人を利用する
- 隠れた好決算銘柄を探す
好決算で損をする人を利用する
まず1つ目が損をする人を利用するという戦略です。少し人聞きが悪いですが、この戦略では好決算で損をする個人投資家を利用して利益を出します。この戦略のいいところはリスクが低いこと、そして後出しジャンケンのように見てから判断できることです。
先ほど好決算後に株価が下がる場合があるということをお伝えしましたが、こういった場合株価が上がると思って株を買った個人投資家は予想外の展開にパニック状態に陥ります。
暴落時にも言えますが、パニック状態になると株価が必要以上に売られることが多いので、必要以上に売られた段階で買い仕込みをすることでリスクの低い状態で株価上昇を待つことができます。
思惑で株価が上がってしまっているなと思った場合や、好決算でギャップアップ陰線になるような銘柄を見つけた場合は、好決算に飛びつくのではなく、一度様子を見てから下落のタイミングで買い込むのがいいと思います。
また、この際に株価の下落が悪材料によるものでないかはしっかりと確認するようにしましょう。
隠れた好決算銘柄を探す
2つ目が隠れた好決算銘柄を探すという戦略です。この『隠れた』というのは、注目があまり集まっていないということです。こういった銘柄は注目が集まっていない分、好決算期待の株価上昇などがないので好決算が出ると素直に株価が上昇しやすいです。
ですから決算を出す前に事前に好決算を予想して、買い仕込みをすることができれば利益を出すことができます。
好決算を予想することが難しいという方は無理せずに、好決算を予想できる注目度の低い銘柄を見つけた場合にだけ買い仕込みをしておくといいと思います。
普段から好決算のでそうな業界やお店を街中で意識してみるといいかもしれません。
まとめ:ギャップの種類を理解して相場を理解しよう!
- 決算前に株価が上昇している銘柄は注意
- ギャップアップからの陰線に注意
- 損をする人を利用した戦略が有効
- 好決算銘柄で仕込むなら注目度の低いものを
好決算でありがちな損の仕方と、正しい戦略の立て方について理解が深まったのではないでしょうか?今回ご紹介させていただいたこと以外にも損をする場合や、利益を出す方法があるかもしれません。実際に経験を積む中で自分なりのやり方を探していくことが大切です。
記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。