見せ板とは何か?機関投資家の卑怯な手法の目的と見抜き方を解説!

知っておきたい株用語

今回は見せ板について解説します。知らないと機関投資家にカモにされてしまう可能性があるので、この機会に是非押さえてもらえればと思います。

見せ板とは何か?

見せ板とは買ったり、売ったりするつもりがないのに、意図的に買いや売りのぎょくを見せることです。

玉というのは株のことです。買う株のことを買い玉、売る株のことを売り玉と言う場合があります。『ぎょく』というのが正しいようですが、『たま』とよぶ投資家もいるようです。個人的にはかいだま、うりだまの方がしっくりきます。好きな方を使ってみてください。

見せ板は機関投資家がよく使う手法で、見せ板を見抜くことができれば機関投資家または大口がその銘柄に入り込んでいるということが分かるようになります。

見せ板の目的

見せ板の目的は、買いや売りの圧力を大きく見せて、個人投資家が株を買いにくい、または売りにくい状況を作り出すことです。

例えば売り板に10万株の見せ板が出たとすると、当然それを見た人は見せ板ということはまだ分からないわけですから、今買っても株価が下落するまたは、上昇しないのではないかと恐れて株を買いにくい状況が作られます。

そうすると買いが少なくなって売り圧力が強くなるので機関投資家は株を楽に安くで買うことができたり、チャートの形を操作したりできるんですね。

先ほどご紹介した画像の映像元がこちらの動画です。6分弱でみれる内容となっているので、まだ見せ板をみたことがないという方は参考にしてみてください。

見せ板の見抜き方

見せ板を見抜くためには板を見るしかありません。大きな買い玉、売り玉が出たときにそれが一定時間で消えないで残っているかどうかをしっかりと見続ける必要があります。

日中は仕事で見れないという方にはかなり厳しいかもしれませんが、どうしても機関の有無を確かめたい場合は画面を録画するなどして確認することは可能だと思います。

また、

買い板よりも売り板に注目しよう!

見せ板でも特に売り板に注目をしましょう。というのも買い板に見せ板をすることは誰でもできますが、売り板に見せ板をすることができるのはすでにその株を買って保有している投資家だけだからです。

また売り板の見せ板が大きければそれは機関投資家または大口による仕業と特定できるので機関投資家が今何を考えているのかを見極める重要なシグナルになります。

例えば売り板に機関または大口の見せ板があった場合、売りが大きくなったように見えるので売り圧力がかかり、個人投資家は弱気になって買いをしにくくなります。

そういった場合機関や大口は、個人投資家が強気か弱気かを見極めていたり、買いを押さえて自らが買い仕込みをしていたりします。ですから状況にもよりますが、機関の思惑を見抜いて機関や大口を味方につける動きをしていくことが重要になってきます。

まとめ:見せ板を見抜いて機関投資家を利用しよう!

  1. 見せ板とは買ったり売ったりするつもりがないのに、意図的に買いや売りのぎょくを見せること
  2. 見せ板で個人投資家が株を買いにくい、または売りにくい状況を作り出す
  3. 見せ板を見抜くためには板を見るしかない
  4. 買い板よりも売り板に注目
  5. 見せ板を見抜いて機関を味方につけることが重要

見せ板について理解が深まったのではないでしょうか?見せ板を見抜いて、機関の思惑通りに買いや売りをコントロールされないように注意しましょう。

逆に見せ板で機関投資家の意図を見抜いて利用してしまえるともっといいと思います。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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