ドルコスト平均法とは何か?メリット・デメリットは?分かりやすく解説

知っておくと便利な株用語

今回はドルコスト平均法について解説します。

ドルコスト平均法のいいところばかりでなく、悪いところもまとめているので是非参考にしてもらえればと思います。

ドルコスト平均法とは何か?

ドルコスト平均法とは、定額の資金で定期的に投資をする手法のことです。

例えば毎月1万円分株に投資をするといった感じですね。

ドルコスト平均法は株を一定数買うのではなく、一定の資金で株を買える分だけ買うということなので間違えないように注意してください。

ドルコスト平均法のメリット

ドルコスト平均法のメリットは簡単にリスク回避ができるという点です。毎月コンスタントに積立投資をするので、感情に左右されない投資が可能です。

またドルコスト平均法によってリスクが回避できる理由についてですが、株の平均取得単価が大きく絡んできます。

平均取得単価とは株を平均していくらで買ったのかを示すものです。

例えば株価が1000円の時と株価が2000円の時に株を1株ずつ購入したとします。そうすると株の平均取得単価は

(1000+2000)÷2=1500円ということになります。

ここまで理解できましたか?

では、1000円と2000円で株を買った後に株価が1700円になったとしましょう。

ドルコスト平均法で1000円の時と2000円の時に株を購入していた場合、平均取得単価は1500円ですから2株合計で400円の利益が出ていることになります。

一方で1000円の時に2株買った時と2000円の時に2株買ったときはどうでしょうか?

1000円で2株買ったときは1400円の利益、2000円の場合は600円の損失になります。

なら1000円の時に株を買えば良いと考えてしまいがちですが、株価が今後どう動くかというのは誰にも完璧には予測ができないので、今回でいう『1000円』がいつなのかが分からないわけです。特に初心者であれば尚更でしょう。

しかし、ドルコスト平均法を使うことで平均取得単価がならされるので初心者でもこのリスクを簡単に回避できるわけです。

ドルコスト平均法のデメリット

ドルコスト平均法のデメリットは無駄があるということです。例えば、明らかに今の株価が高すぎて、今後株価が下落していくと分かっているのに株を買うというのは明らかに無駄です。

株価が下がった後に株を買った方が割安で株を買えるので絶対にお得ですよね。ドルコスト平均法は誰でも簡単にリスク回避ができる一方で、知識がある人にとっては明らかな無駄をはらむ投資手法です。

初心者のうちはドルコスト平均法を用いて資産の運用を図るのはいいと思いますが、ずっと何も考えずにドルコスト平均法を用いていては、頭を使って運用をした場合に比べて明らかに運用効率が悪くなる恐れがあります。

ですから始めはドルコスト平均法を用いて、勉強をしつつ、明らかにドルコスト平均法が効率的でない場合には投資を遅らせて、株価が低い時にまとめて資金を投入するといいと思います。

その根拠となる計算をしてくださっている方がいたのでそちらについても見ていきたいと思います。

ドルコスト平均法より効率の良い積立投資法とは?

今回の計算はYouTubeの投資塾さんの計算結果を引用させていただきます。とても分かりやすいので動画を見れる環境にある方は是非参考にしてみてください。

条件

過去約30年間、日経平均に積み立て投資する

投資戦略

積立投資の戦略は以下の4つです。

  • 毎月1万円ずつ投資(ドルコスト平均法)
  • 日経平均が1万円以下で増額2万円
  • 日経平均が1万円以下で積み立てを休止
  • 日経平均が2万円以上で増額2万円

結果

そして投資効率のランキングがこちらです。

  1. 日経平均が1万円以下で増額2万円→44%増
  2. 毎月1万円ずつ投資(ドルコスト平均法)→34%増
  3. 日経平均が2万円以上で増額2万円→25%増
  4. 日経平均が1万円以下で積み立てを休止→20%増

この結果から分かることは、日経平均が1万円以下、つまり、株価が暴落している時に多めに投資をすることが1番利益率がいいということです。

つまりドルコスト平均法を何も考えずに用いる人よりも、株価が下落して株が割安な時に投資額を増やすことができる人の方が大きな利益を得られるということです。

これは知っておくだけでかなり差がつくと思うので絶対に押さえておきましょう。

まとめ:ドルコスト平均法で賢い投資を!

  1. ドルコスト平均法とは、定額の資金で定期的に投資をする手法のこと
  2. ドルコスト平均法簡単にリスク回避ができる
  3. ドルコスト平均法には無駄がある
  4. 初心者はドルコスト平均法が有効
  5. 慣れたら資金の配分を変えるのもアリ
  6. 暴落時の多めの投資が利益率が高い

ドルコスト平均法について理解が深まったのではないでしょうか?「ドルコスト平均法最強」みたいな考えが流行していますが、ドルコスト平均法のメリットだけでなく、デメリットについても理解して柔軟な投資をすることが大切だと思います。

記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました