初心者でも実践しやすい!株で儲ける方法をまとめて解説

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株を始められる多くの方は儲けたいという思いが動機になるのではないかと思います。ただ、実際に株をやるとなると選択肢が多く、方向性が定まらないという方多いのではないかと思います。

今回は、そういった株で儲けたいけどどう言った方法があるのか分からないという方に向けて実践しやすい方法をいくつかご紹介したいと思います。

初心者でも実践しやすい株で儲ける方法

インデックス投資の複利で儲ける

1つ目にご紹介する儲ける方法がインデックス投資です。

インデックス投資とは、様々な企業にまとめて投資する投資法のことで、リスクが低く、手間がかからないのが魅力的な方法です。

また、長期的に保有を続けることでアインシュタインも認めた『複利』でどんどん資産を増やしていくことができます。

インデックス投資のやり方

インデックス投資は株価指数に連動する投資信託やETFを購入することでできます。

そのため、インデックス投資をやるにはどの株価指数に連動する投資信託・ETFを購入するかを決めて、実際にそれを購入する必要があります。

(株価指数?投資信託?ETF?と分からない株用語ばかりでモヤモヤする方は、必ず理解できると思いますので、先にインデックス投資の解説記事とETFと投資信託に触れた記事でモヤモヤを解決していただければと思います。)

このインデックス投資の具体的なものとしては『楽天全米株式インデックスファンド』や『楽天全世界株式インデックスファンド』などがおすすめです。

楽天証券をおすすめしているのは投資金額の1部がポイントとして還元されるので非常に利益率が良いからですが、今開設されている口座にも似たような投資信託やETFはあると思いますので、そちらでも大丈夫です。

ただ、現時点で口座を開設していない方や迷っている方がいましたら、楽天証券が頭ひとつ抜けてお得だと思いますので試されてみることをおすすめします。

バリュー株投資でキャピタルゲインを得る

2つ目にご紹介するのがバリュー株投資です。

バリュー株投資とは、割安な株を買っておいて、高くなったら売るという株の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う方法です。

例えば、ユナイテッドアローズ(7606)などのアパレル関連の銘柄はコロナショックの影響で株価が非常に割安となっていますが、こういった一時的に割安になってしまっている株を買うことで、今後割高もしくは一般的な水準にまで株価が回復したときに値上がり益を得ることができるわけです。

バリュー株投資で儲ける

こういった割安な株は、業績がよくなったり、悪材料がなくなることで自然と株価が高くなっていくので初心者の方でもゆっくりと株の利益が出るのを楽しむことができます。

バリュー株投資で実際に利益がでた例

紹介したユナイテッドアローズもコロナワクチンの発表で1日で株価が約8.5%上昇しました。

バリュー株投資のやり方

バリュー株投資をやるためには、割安株、つまりバリュー株を見つけて実際にその株を購入する必要があります。

バリュー株を見つけるための方法については以前の記事で解説しているのでそちらを参考にしていただければと思います。

成長株投資でテンバガーを目指す

3つ目にご紹介するのが成長株投資(グロース投資)です。

成長株投資とは、今後急成長する企業に投資をする方法のことです。

株価は長期的には企業の業績とともに上昇していくので、急成長する企業の株を買っておけば、それだけ株価も上昇します。

株価が10倍、20倍になる成長株もあり、テンバガーなんて呼ばれています。テンバガーを見つけるのは非常に難しいと思いますが、株価が2倍、3倍程度になる銘柄であれば現実的に探すことは可能だと思います。

成長株投資のやり方

成長株投資をするためには、成長株を探して実際にその株を購入する必要があります。

成長株の見つけ方については色々な議論がありますが、個人的には売上高成長率とPEGレシオというものがとても重要であると思います。

これらの数値が高い時価総額100億円以下の企業を探してみてみるといいと思います。

詳しくはまた記事にしたいと思いますので楽しみにしていただければと思います。

高配当株投資で不労所得を得る

4つ目にご紹介するのが高配当株投資です。

株は保有しているだけで企業から配当金といわれるお金をもらうことができます。高配当株投資とはその配当金をたくさんもらえる株に投資をする方法のことです。

こちらも先ほどご紹介したインデックス投資と同じように買って保有するだけで儲けを狙えるので初心者でも非常に実践しやすい方法となっています。

高配当株投資は初心者に非常に人気がありますが、始める前にはしっかりとデメリットは確認しておいた方がいいと思います。

高配当株投資のやり方

高配当株投資をやるためには高配当銘柄を選択・購入し、権利確定日まで保有する必要があります。高配当であるかどうかは、配当利回りというものを参考にしていただければ良いかと思います。

この配当利回りは『企業名(銘柄コードでも可)+配当利回り』で検索をすることで簡単に検索することができます。

高配当株投資のやり方
一番上に表示されない場合もあります。

ただ、配当利回りの良い銘柄を買えばいいという訳ではなく、業績と併せて見て決める必要があります。

例えば、2020年11月12日現在配当利回り8%超えのコニカミノルタ(4902)は配当利回り自体は高いものの、

【赤字転落】産業用材料は通信機器向け伸長。だが柱の複合機は欧米オフィス需要が在宅勤務で急減。産業用印刷もロックダウン響き想定超苦戦。新規事業の赤字続く。構造改革費剥落でも営業赤字に。

楽天証券iSPEED 四季報

このように業績が非常に悪化しています。

こういった配当利回りに対して業績が追いついていない銘柄は継続して高配当になる可能性が極めて低いので回避することをおすすめします。

IPO投資で楽して稼ぐ

最後にご紹介するのがIPO投資です。

IPO投資とは、上場前、つまり株式市場で取引される前の株を購入して、それを売るという投資法です。このIPO投資の魅力はなんといっても勝率の高さで、買ったらほぼ利益が出るという状態が続いています。

ただし絶対に買える訳ではなく抽選で買えるかどうかが決まるのがややネックです。

肝心な確率ですが、一般的には大型IPOが10%、小型IPOが0.5%程度となっています。ただ、口座を複数開設することで当選確率をある程度上げることができるので、大型IPOは当選確率が高いです。

抽選などの詳しい仕組みについてはこちらの記事で解説していますが、投資ではなかなかないローリスクハイリターンな投資法となっているので非常におすすめです。

IPO投資のやり方

IPO投資はIPOの抽選に応募して、当選後にIPOを購入→売却の流れで行うことができます。

IPOの応募・抽選が可能な証券会社は限られているので、IPO投資をする際にはIPOを多く扱っている証券会社に口座を開設しておく必要があります。

具体的には、『IPOチャレンジポイント』のシステムがあるSBI証券がおすすめです。IPOチャレンジポイントとはIPOが外れるたびに貯まるポイントのことで、このポイントに応じて次回の抽選での当選確率が上がるという仕組みになっています。

IPOメインで投資をされる方で迷っている方はとりあえずSBI証券を選択しておけば間違いないと思います。

儲けるためにやってはいけない方法

スキャルピング

初心者の方が楽して稼ごうと思った時に真っ先に思いつくのがスキャルピングだと思います。スキャルピングとは、1日の株価の値動きの中でちょっとずつ利益をとっている手法のことです。

スキャルピングの例

上の画像1日の株価の値動きを1分毎に示したものですが、このように株価は1日の中でも上下に動いていることが分かるかと思います。

この上下で利益をとっていくのがスキャルピングというわけです。

一見儲けられそうなスキャルピングですが、実際に勝率自体はあまり悪くないと思います。ただ、利益と損失の額の大きさでみると損失の方が大きくなってしまうので、トータル的には損をしてしまう可能性のほうが高いです。

コツコツドカンとか利小損大などと例えられるくらい投資の世界では典型的な負けパターンなのではないかと思います。

もちろん絶対に儲けられない訳ではなく初心者の方にはかなり難しいという意味です。ですからスキャルピングで儲けたいという方は、実際に他の難易度が低い投資法を試して経験と自信がついてから実践することをおすすめします。

スイングトレード

儲けるためにおすすめできない投資法の2つ目がスイングトレードです。スイングトレードとは数日から数週間程度を目安に行う投資のことで、主に株の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙って行います。

このスイングトレードですが、短期間で利益を狙えるということで初心者の方から非常に人気のある投資法となっていますが、それと同時にAIトレード(アルゴリズム)にカモにされてしまっています。

これもスキャルピングと同様絶対に勝てない訳ではないですが、初心者の方には難易度が高いので利益を出したいのであれば避けたほうがいいと思います。

低位株投資

続いて低位株投資です。

低位株投資とは、1株数百円以下で買える低位株に投資をする方法のことです。

初心者の方は資金を抑えるために、安くで買える低位株を手始めに買おうと思ってしまいがちだと思いますが、低位株は株の買い占めが起きやすかったり、個人投資家が多く群がっていたりと危険かつ、儲けを狙いにくくなっているので最初のうちは避けることをおすすめします。

株の買い占めというのは、流通する株のほとんどを少数の投資家が買い切ってしまうことを意味しており、株の買い占めが行われると株価が一部の投資家によって意図的に操作されてしまうことがあるので非常に危険です。

また、個人投資家が群がると、早めの利確が多くなるので株価が思うように上昇しない場合が多いです。

例えば、ずっと株を保有している人が多い銘柄と、すぐに利益を出すために株を売ろうとする人が多い銘柄があった場合、同じ業績でも株価の上がり方はかなり違ってきます。

低位株投資が儲けられない理由

上の図はそれぞれ誰も利益確定をしない場合と利益確定が早い、つまり個人投資家が多い場合を書いたものです。

誰も利益確定をしないと当然ですが株価は直線的に上昇していきます。一方で個人投資家が多い銘柄では株価が上がるとすぐに利益確定の売りが入るので、先ほどとは違って上がったら下がるというのが基本になってきます。

基本的に後者がチャートの基本形となっている訳ですが、個人投資家の数が多くなればなるほどこういった形が崩れやすくなったり、上手く株価が上がらなくなってしまったりします。

しこり玉などはその典型的な例なので、しこり玉について知らないという方はこの機会に押さえておくことを強くおすすめします。

実際にどのくらい儲かるのか?

ここまで初心者でも実践しやすい株で儲ける方法とやってはいけない方法を併せてお伝えしましたが、次に実際にどのくらいの利益が出るのかということについて実例を踏まえてみていきたいと思います。

インデックス投資の利益

インデックス投資は購入する投資信託・ETFによって利益が大きく異なりますが、年間4%〜5%ほどの利益が出るといい方と考えられています。

インデックス投資の儲けの実例

例えばインデックス投資で代表的な米国(アメリカ)のS&P500は年平均6.98%、配当を含めると10.22%の成長率を誇っています。

これに連動する投資信託・ETFを購入しておくことで同等の年平均6.98%(10.22%)の利益を期待できるということですね。

ただ、チャートを見ると分かるように下がる局面もあるので、毎年の利益というよりも10年単位などトータルで考える必要があります。

バリュー株投資の儲け

バリュー株投資の利益も銘柄やタイミングで大きく異なるので一概には言えませんが、最近のコロナショックでいうと多くの銘柄で数ヶ月で約2割から3割程度の利益が見込めたのではないかと思います。

この期間は特に曖昧で、銘柄によっては未だに株価が回復していない銘柄がある等回復にかかる期間は様々です。

こちらは本田技研工業(7267)のチャートですが、コロナショックでバリュー株となり、その後約2ヶ月で株価が回復しています。

インデックス投資よりも大きな利益率を目指せる分、銘柄選びや売買のタイミングなど工夫することは多いですが、インデックス投資よりも高い利益率を達成できる、または達成したいのであればやる価値はあると思います。

成長株投資の爆益

成長株投資では一般に数倍〜数十倍の利益を得ることができます。

成長株投資で爆益が出た例

こちらは成長株投資で有名なセリア(2782)の2010年から2017年まで約7年間のチャートです。百均のセリアといえばわかる方も多いのではないかと思います。

このセリアですが、2010年の株価が120円で2017年の株価が約7000円弱となっています。つまり、約60倍の利益が出ているということになります。

テンバガーなんてレベルじゃないですよね。

このように成長株投資は利益率が高いことが魅力的で、多くの個人投資家に人気のある投資法です。ただ、長期保有を続ける忍耐力と、成長株を探す努力が必要になるので投資に伴う労力もあることは押さえておきましょう。

高配当株投資の利回り

高配当株投資は約3%〜4%程度の利益を見込むことができます。インデックス投資と同等、バリュー株未満といったところでしょうか。

高配当株投資の利回りランキング
2020/11/12

こちらは配当利回りのランキングですが、ランキング上位の銘柄は6%〜8%となっています。ただ、先ほどもお伝えしたようにこういった銘柄はリスクも大きい場合が多いので現実的な運用を見据えて3%〜4%の銘柄を選択されることをおすすめします。

配当金による利益に対しての課税を少なくする方法についてはこちらで触れていますので、是非活用していただければと思います。対象者は『課税所得が695万円以下の方』です。

IPO投資の儲け

IPO投資もこれまた利益に差はありますが、一般的に10%以上の利益を見込むことができます。

IPO投資の儲けの実例

例えば、フリー(4478)の場合、IPOの購入価格が100株で20万円、初値が25万円だったので、買って売るだけで25%の利益を得ることができました。

2020年の各IPOの損益の結果についてはこちらのサイトでまとめてみることができるので是非みてみてください。勝率、利益率ともに高くてびっくりすると思います。

損せず儲けるための注意点

税金に気をつける

知っている方も知らない方もいるかと思いますが、投資で得た利益には約2割の税金が徴収されてしまいます。例えば10万円の利益が出たら2万円が税金として徴収されるわけですね。

頑張って得た利益の2割を問答無用で奪われてしまうわけですから非常に厄介ですが、NISA口座で取引することで非課税となったり、確定申告で節税できたりと対処法はあるのでそういった節税の知識を身につけておくことをおすすめします。

こちらのサイトでも以前解説しているので節税の知識に自信がないという方は参考にしてみてください。

確定申告もろもろで節税する方法についてはこちら

利益が非課税になる積み立てNISAについてはこちら

証券会社をじっくりと選ぶ

初心者の方はどの証券会社がいいかといったことはあまり分からないかと思いますが、証券会社選びは利益に大きな差を生んでしまうくらいとても大切です。

インデックス投資であれば楽天証券、IPO投資であればSBI証券を選択するだけで、年間の利回りが1%よくなったり、当選確率が上がって利益を得られたりします。

自分でどういった投資法で利益を出していくのかを検討したら、それに適した証券会社を選ぶということまで意識するといいのではないかと思います。

個人的証券会社おすすめ

※SBIネオモバイル証券は少額から始めたい方にはおすすめですが、資金が用意できる方には楽天証券、SBI証券がおすすめです。

分散投資をする

どの投資でもそうですが、ある程度の分散投資を心がける必要があります。

分散投資とは、一度に大きな損失を被ってしまうことがないように、いくつかの銘柄や金融商品に分けて投資を行うことです。

今回ご紹介した投資法で利益が出たとしても、それを上回る損を一度にしてしまうとトータルで損をしてしまうことになりかねません。また、場合によっては投資を継続することができないほどの損失を被ってしまう可能性もあります。

そのため、同じような業種の株を買いすぎたり、一つの銘柄に資金を集中させるといったことがないように注意するようにしましょう。

感情取引をしない

少し抽象的な話になってしまいますが、欲を出しすぎないということも利益を出す上で非常に重要です。欲を出しすぎると欲望に駆られた『感情取引』をしてしまいます。

この感情取引をしてしまうと、冷静に考えれば買わないほうがいい銘柄に手を出してしまったり、利益確定を失敗してしまったりととにかく自分にとって不利益なことをしてしまう危険性が非常に高まります。

というのも投資はいわば勝負の世界で、非常に判断力が問われるからです。好きな人の前になると人の知能はチンパンジー並みに低下するといわれますが、それくらい感情が判断力に及ぼす影響は大きいです。

私も以前1度だけ急騰中の銘柄で欲を出して失敗したことがありますので、私の二の舞にならないように注意してください。

まとめ

  • インデックス投資は複利で長期的な資産形成に有利
  • バリュー株投資は初心者でも利益の伸びを楽しめる
  • 成長株投資は努力で爆益を狙える
  • 高配当株は不労所得を得られる
  • IPO投資はローリスクハイリターンが魅力

好みの投資法は見つかったでしょうか?ある程度絞れた方はいくつか実践してみて改めて考えるなどして検証していくとより前進していけるのではないかと思います。

今回ご紹介した投資法が全てではありませんので、慣れてきたら色々なことに挑戦したり、自分なりの投資法を見つけたりしてみるとより投資を楽しめるのではないかと思います。

記事を通して少しでもお役に立てたら幸いです。

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