今回は値嵩株について解説します。1万円以上の株に抵抗を感じている方の役に立つ内容となっているので参考にしてみてください。
値嵩株とは何か?
値嵩株(ねがさかぶ)とは、1万円を超えるような少し値段的に高い株のことです。
値嵩株の基準は明確には定まっていませんが、1株8000円を超えたあたりから値嵩株と言われることが多いです。
値嵩株が1万円以上でも高くない理由
多くの方は1株1万円もする値嵩株は高いと感じてしまうと思います。
しかし、企業の株というのは、新株発行や株式分割・株式併合によってその総数が弄られています。ですから、そもそも株価の数値だけで株を高い、安いと判断するのは株で利益を上げるためにまず辞めるべき考え方です。
つまり値嵩株=高いではなく、企業価値に対して高い、安いを考えていく必要があるということですね。
値嵩株が『割安』になる条件
1万円以上の値嵩株でも一定の条件をクリアすればかなり割安と言えます。
- 今後株価が上昇する
- 個人投資家が買わない
今後株価が上昇する
最初にお伝えしたように割安株とは今後株価が上昇するのであれば割安と言えるわけです。
そして1万円以上する株というのは株価が今後上昇する可能性を多分に秘めています。
まず一つ目に株式分割です。1万円を超えた新興株は株式分割をすることが多いです。そして株式分割は株価上昇を誘発するので株価は3〜4割程度上がることも珍しくありません。
東証一部などの銘柄は新興株ではありません。マザーズやジャスダックのグロースなどの銘柄が新興株であると言えます。
企業の本質的価値以外にもこういったイベントによる株価上昇も含めて割安かどうかを判断する必要があります。
個人投資家が買わない
個人投資家は、1万円以下の株を売買しがちです。ですから1万円以上の株は個人投資家が買いにくいという傾向があります。
ただし、ゲーム関連銘柄など馴染みのある銘柄は個人が買いやすい傾向があるので注意が必要です。
ですから1万円以上かつ、一般的に馴染みがなく個人投資家が買わない傾向にある銘柄を選ぶのが重要です。
1万円以上の値嵩株でも株価は上がる

上の画像はセルソース(4880)のチャートです。
セルソースは9月10日に株式分割を発表し、わずか13日間で株価が2万円から3万円まで上昇しました。
株価はもともと2万円台で個人投資家も寄りにくく、新興市場であるマザーズの銘柄ですから、
先ほどお伝えした条件をクリアした上で3割近い株価上昇を実際に達成しているいい例だと思います。
株価が1万円を超えている銘柄でも株価は上昇するんだということを認識することが大切です。
100万円以上の値嵩株をどうやって買うの?
ここまで値嵩株は高くないということをお伝えしましたが、資金的な問題だけで言えば100株100万円以上するわけですから多くの方にとっては『高い』のではないかと思います。
しかし、投資はいつでもチャンスがあるわけではないので、値嵩株であったとしても資金がないからと言ってチャンスを逃してしまっては非常にもったいないです。
単元未満株で買う
そこで、おすすめしたいのが、単元未満株の活用です。
単元未満株と聞くと稼げないイメージがあるかと思いますが、それは資金量によるものなので、単元未満株でも資金量によっては単元株と同じくらい、またはそれ以上の利益を見込むことができます。
ただし単元未満株を利用するにあたっては、注文から約定まで2時間程度かかるというデメリットがあるので、そこは秤にかけて考えてみてください。
信用取引で買う
また、単元未満株以外にも信用取引で値嵩株を買うことも可能です。
信用取引では30万円の証拠金が必要ですが、単元未満株のデメリットなしで売買をすることができるので、資金のある方にはこちらがおすすめです。
ただし、リスクが大きいので、少しでも迷うという方は単元未満株の方がおすすめです。
このように値嵩株であっても買う方法はあるので、『値嵩株だから買えない』という考え方はこれを機に捨ててしまいましょう。
まとめ:値嵩株でも『割安』なら買い!
- 割安株というのは企業の本質的価値よりも株価が低い株のこと
- 株式分割などのイベントも加味することが大切
- 今後上昇する、個人投資家が買わない銘柄がいい
- 株価が1万円を超えても株価は上昇する
1万円以上の株でも割安の場合があるということを理解できたのではないでしょうか?少し高くて敬遠しがちな銘柄だからこそ割安の場合があるという観点を持つことが大切だと思います。
記事を通して少しでもお役に立てたら嬉しいです。